世の中の子を持つ親にとって、子どもが将来どんな職業につくかというのはたいへん気になるところ。もちろん希望の職業についてほしい、けれど夢だけでは世の中生きていけないというのも事実。
じゃあ、世の中にはどんな職業があって、それはどんぐらい稼げるの?
それをわかりやすく解説した本『日本の給料&職業図鑑』(宝島社・980円/税抜)が今月発行されました。Pouch編集部に献本いただきましたので、今回はレビューしたいと思います。外科医や弁護士、キャビンアテンダントといった有名な職業はもちろんのこと、YouTuberや野菜ソムリエ、プロブロガーといった今どきな職業も!
……これ、いくら稼いでるのか気になるでしょ!?
【なぜかRPG風のイラスト&謎のキャッチコピー】
本書で紹介されている職業は271種。そのうち大半がひとつの職業について見開き2ページで紹介されており、職業の内容やその職業に就くための方法、平均給料などが書かれています。
まず目を引くのがイラスト。なぜかすべてRPGに出てくるキャラ風。しかも、なぜか税理士は鎧武者風、プロブロガーは甲冑を着た騎士風、石工にいたってはアメコミの超人ハルク風と全体的にイメージ重視なイラストとなっております。
そしてそれぞれの職業名の上に書かれたキャッチコピーもちょっと謎。
たとえば声優の「声の仕事は絶対に負けない」などは理解できるのですが、郵便局員の「運命という名の手紙を届けるとき、二度ベルを鳴らすんです」や読者モデルの「可愛さと毒。どちらが私の本性なの?」などは「知らんがな!」としか言いようがないです……。
【で、いくら稼げるの?】
そして気になる各職業の給料ですが……。まず今をときめくYouTuber! 平均給料・給与は634万円となっております。売れっ子YouTuberになると月収1000万円を超えるそう。
マ、マジですか……そりゃカリスマユーチューバーに憧れる人も後を絶ちませんわ。
また、コスプレイヤーなんかも載っていますよ。コスプレイヤーを職業に位置づけてよいのかという声もありそうですが、撮影会やイベント、ニコニコ動画などの活動での収入を給料・給与としてカウントしています。それによると平均給料・給与は20代・30代で16万円。
ただし、注目は40代が「0万円」となっているところ。若い時はよくても、一生の仕事にするには危険……!!
こんなふうに実にさまざまな職業が掲載されています。
【平均給与については若干疑問も】
これだけ多くの職業が網羅されており、それぞれが丁寧に説明されているのは親切だと思います。が、気になったのが平均給料・給与。職業によっては本当にピンキリの場合も多いので、平均といっても参考程度に考えるべきものもありますし、この数字だけを見て稼げる・稼げないを決めてしまうのはちょっと早計に思います。
【こんなにたくさんの職業が世の中にはある】
でも、これだけたくさんの職業の選択肢があるというのは、子どもにとっては夢が広がること。
いま「夢が見つからない」という子が多いと聞きますが、もしかしたらこの本が何かの手助けになるかも。そして、「なんや最近の職業はよーわからんわ」という親世代にとっても、興味深く読める一冊だと思います。
参考:日本の給料&職業図鑑(宝島社)
執筆・撮影=鷺ノ宮やよい (c) Pouch
▼プロブロガー。このイラストのモチーフはもしやイケダハヤトさん!?
▼税理士。こちらのイラストもイメージ先行
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