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「We are not things.(私たちはモノじゃない)」

これは、昨年記者(私)がハマりにハマった映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場するワードなのですが、本日ご紹介する1本の動画に付けられたタイトルもまさに、これと同じ。

動画サイトYouTubeに投稿されていた作品『We Are #WomenNotObjects』(私たちは女性であってモノじゃない)に登場するのは、世に出回る “女性をフィーチャーした” 企業広告の数々。女性を「Objects(モノ)」、とりわけ性的なモノとして扱っている広告を取り上げ、疑問を呈しています。

【Googleで画像検索すると……】

たとえばGoogle画像検索で「objectification of women(女性の対象化)」と検索すると、たくさんの企業広告が出てくるのですが、そのほとんどはセクシュアルな印象。

「あなたを興奮させます(BLOW your mind)よ」というコピーとともに大きく口をあけた女性が映る某ハンバーガーショップの広告、横たわった水着女性の上にスーツの男性が立つ某ウオツカの広告……。

【性的なウラの意味は……】

そうした広告が意図したと思われる性的メッセージを、ビデオに登場する女性たちがあけすけに述べていきます。ハンバーガーの広告は「わたしはハンバーガーにXXXX(BLOW JOB)するのが好きです」、ウオツカの広告は「わたしはお酒のためなら尊厳を売り飛ばします」などなど。確かに、そう見ることもできる……。

【色々と考えさせられます】

もちろん、男性を性的に扱った広告もたくさん存在しますが、両者の数を比べてみれば圧倒的に、女性をフィーチャーしたもののほうが多い。

女性のボディーラインは同性から見ても美しいし、何よりインパクトが強い。そして女性からの性的なメッセージは男性をひきつけ、購買欲をかきたてる。だから広告にしたくなる動機については理解できなくもないのだけど、動画の最後に出てくる言葉を見てしまうと、色々と考えずにはいられなくなるのよね。

「私はあなたの母であり、娘であり、姉妹である。さらには同僚であり、マネージャーであり、CEOであるかもしれないのだ」

【ネットの声】

同作を視聴したネットユーザーの方々からは以下、多くのコメントが寄せられておりました。

「この女性たちが強制的に広告に参加させられたかどうかは、わからない」
「みんなとても魅力的で、私は好きだけどね……」
「私は女性だけれど、これらが有害だとは思えない。なにか問題あるの?」
「ひとつ言えるのは、女性に向けられた広告ではない、ということ」
「幼女やとても若いティーンエイジャーの女の子たちが、広告でセクシュアルに扱われることは、不快だわ」
「男性は女性に魅力を感じ、惹きつけられる。そのことは知っているけど、これってショッキングなことでもあるのよ」

このように、意見はさまざま。そしてどれも、興味深い。さてあなたは、同作を観て、どのように感じましたか?

参照元:YouTube(WomenNotObjects)
執筆=田端あんじ (c)Pouch