6月28日(火)朝、キングコングの西野亮廣(にしの あきひろ)さんが自身のツイッターに衝撃的なコメントを投下。

「本日をもって芸人を引退します。今まで本当にありがとうございました」

あまりに突然すぎる引退宣言に、正直、驚きを隠せない……! 一体ぜんたい彼に何があったのか。

ツイッターにLINEブログのリンクが張られているところを見るに、もしかするとここに今回のいきさつが書かれているのかしら……?

【昨夜放送された番組がきっかけに】

さっそく西野さんのブログをチェックしてみたところ、ことの発端はどうやら、昨夜テレビ朝日で放送された番組『EXD44』のよう。

「普段SNSで西野さんに意見を言う人と、実際に会って話し合ってみよう」というシンプルな企画だったそうで、女性と男性それぞれ1名ずつが、西野さんと話すべく登場。その際に彼らが正面切ってぶつけた質問は、次のようなものでした。

「芸人辞めないんですか?」
「芸人が絵本を描くことに違和感がある」

【相容れない両者】

ブログによれば、西野さんは「芸人とは、自由に生きる姿勢そのもののことである」という概念を以前から持っており、そのため「お笑いもするし絵本も描く」という現在のスタイルはまぎれもなく芸人である、と考えていたよう。

しかし、登場した2名が持つ「芸人の概念」は、西野さんのそれとは違っていた。「お笑い芸人を名乗っているのに絵本を描くなんて、納得がいかない」というのが、彼らの考え方だったようなのです。

【なぜ西野さんだけが「ダメ」なのか】

2人からの猛攻撃を受けて、西野さんはこう綴っています。

「これはもはや、自分の言い分が正しいか否かとかいう問題ではない。俺ただ、嫌われてるだけじゃね?
「さんまサンがドラマに出るのは良くて、たけしサンが映画監督するのは良くて、又吉君が小説を書くのは良くて(中略)、キングコング西野が絵本を出版するのはダメ」

番組に出演した一般の方々が言っていることはつまり、こういうことだ。彼はそう判断したようです。

【それなら頭を切り替えてやろう】

芸人が絵本を描くのはアウトだけれど、絵本作家がテレビに出るのはアリだと彼らに言われた西野さん。4年半かけて一生懸命取り組んでいる絵本製作を、今さら辞めるわけにはいきません。

「僕は絵本制作を辞めるわけにはいきませんし、梶原君との漫才をこれからも続けていきたいです。」との言葉につづいて、西野さんが出した結論は「絵本作家になります

【考えた末の落とし所がココだった】

絵本作家だけど、漫才もするしテレビにも出る。みんなを納得させ、なおかつ今の活動をそのまま続けるために、このように頭を切り替えた西野さんは、さっそく事務所のプロフィールを「絵本作家」に変更。

ツイッターのプロフィールにも「漫才をする絵本作家です」と記載した模様です。

【色々と考えさせられます】

西野さんが例に挙げた “多彩なお笑い芸人” のみなさんだけでなく、「俳優であり歌手」「映画監督であり小説家」といった方は世界中にたくさんいます。それなのに西野さんだけダメというのは、たしかに筋が通っていない言い分です。

番組を視聴していないので、もしかすると、出演された一般の方が本当に言いたかったことはまた別なところにあるのかもしれません。しかしもし、西野さんが受け止めたとおりであるのであれば、記者(私)は西野さんを応援したいと、心から思いました。

ちなみに……西野さん、「芸人を名乗ることを辞めた」という事実を、まだ相方である梶原雄太(かじわら ゆうた)さんに話していないそうです。もう伝わってると、いいのだけれど。

参照元:Twitter @nishinoakihiroキングコング西野 オフィシャルダイアリー
執筆=田端あんじ (c)Pouch