もうすぐひな祭り。桃の節句ということで、ちょっとかわいいおもてなし料理を作りたくなりますよね。できれば材料費をそれほどかけず、特別な道具を使わずに、失敗なしで作れるとうれしいもの。そして、せっかくかわいく作ったら、食べるときになるべく崩れないようにしたいものではありませんか?
ということで、上から見ても横から見ても美しく、失敗なしで楽しく作れて、食べるときに崩れにくい「モザイク寿司」を考えてみました。寿司といっても特別な道具はなく、飲み終わった牛乳パックを使って作れますよ!
【寿司型代わりに牛乳パックを加工】
まずは準備から。よく洗って乾かした牛乳パックの胴の部分を、7、8センチの幅で筒状になるように切り取ります。匂いが気になる場合は、内側にオーブンシートを重ねてください。
私はブドウジュースのパックを使いましたが、匂いは気になりませんでした。もちろん、押し寿司の寿司型があればそれを使えばOKです。
【モザイク寿司の作り方】
<準備するもの(1人分、寿司18個)>
・ご飯 1膳
・酢 大さじ1杯
・砂糖 小さじ半分
・塩 ひとつまみ
・ゆかり 適量
・青菜のふりかけや野沢菜の漬物 適量
・刺身の盛り合わせ 1人分(10切程度)
・きゅうり 1/5程度
・厚焼き卵 卵半分程度の量
本来、モザイク寿司は押し寿司で作るものですが、それだとある程度の分量を作らないとモザイクが作れません。でも、この方法だと刺身がたくさんなくても十分モザイクが作れます。
刺身の盛り合わせは、甘エビを含む4種類盛り合わせを使いました。色が違う刺身が3種類くらいあると、見栄えよくできます。形にもよりますが、10切程度で十分です。
【作り方】
1. 酢大さじ1と砂糖をよく混ぜ、ご飯と合わせる。
2. 1を3等分し、1つには塩、1つにはゆかり、1つには青菜のふりかけを混ぜて、白、ピンク、緑のすし飯を作る。さらに各色を半量に分けておく。
3. まな板の上にラップを敷き、牛乳パックの型を置いて、緑、白、ピンクの順にご飯の半量を詰めていく。各色のご飯を入れた後、酢(分量外)をつけたスプーンでぎゅっぎゅっと押して、表面をならしておくこと。
4. 牛乳パックの型を外すと、三色三層の寿司飯ができる。残りのご飯も同様にして、牛乳パックサイズの寿司飯を2つ作ります。
5. 4をそれぞれ9個に切り分ける。1回切るごとに必ず包丁を洗い、濡れたまま使うこと。そうしないと断面が汚くなります。
6. 切り分けたご飯と同じサイズの正方形になるように、刺身やきゅうり、厚焼き卵を切る。きれいに作るために、角をなるべく直角にすることと、きゅうりや卵を刺身と同じ厚さに切ることを意識して。最終的な見た目のきれいさは、そこで決まります。切端を組み合わせて四角くしてもOKです。
7. 同じ種類の寿司ネタが隣り合わないようにご飯の上にのせていく。
8. それぞれ並べ終わったら、ラップを全体にかけて裏返して手で押し、寿司ネタをご飯にぎゅっと定着させ、全体を四角く整えます。その際、ひとまわり小さく仕上げるつもりで寿司の側面をぎゅっと押し付けるのがコツ。
ひっくり返してみて、モザイクがうまくできていなくても大丈夫。あわてず騒がず、ネタをそっとはがして置き直し、もう一度ぎゅっと定着させれば大丈夫です。
9. 崩れないようにお皿に乗せれば、できあがり。一人分はお寿司18個です。
【お花見やパーティなどにもおすすめ】
今回はひな祭り用に、ご飯をひしもちと同じようにピンク、白、緑の3色にしてみました。重箱に詰めていくモザイク寿司と違い、ご飯を切り分けてあるので、おはしで1個ずつとりやすく、とった時にはひな祭りカラーの断面が見えるので、二度楽しめますよ。
ひな祭りでない時にも、ゆかりだけ使って紅白のモザイク寿司にすれば、おめでたい雰囲気で楽しそう。時間をかけずにパパッと作りたいときには、3色にせずに普通のすし飯を使ってください。
特別な道具もいらず、失敗なしのモザイク寿司。ぜひ試してみてください!
調理・執筆・撮影=山川ほたる (c)Pouch
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