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[すぼら栄養士の15分ご飯]シリーズでは、ずぼら栄養士を自認する川村郁子さんとともに考案した、作業時間15分かつ女性にうれしい栄養素がたっぷりのレシピ記事を紹介しています。

2月3日は節分。つまり恵方巻きの日! 最近では、豆まきはしないけれど恵方巻きは食べるという人も増えている様子。ということでずぼらっ子的には「晩御飯は恵方巻きで決まり! 太巻きだけ!」としたいところです。ただ、太巻きっておかずの量も少なめだし、そもそも巻き簀を持っていない人もいるのでは? 

ということで、「恵方巻きの栄養バランスが気になる……」というすぼら栄養士の川村郁子さんと、栄養にもちょっぴり配慮した簡単「恵方握り」を考案しました!

■川村郁子さんによる、今回の献立のポイント!

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・ 腸内環境を整え、ポッコリお腹対策ができる食物繊維(菜の花、舞茸)
・ 風邪予防にもなり、花粉症対策にもなるβグルカン(舞茸)
・ むくみ予防につながるカリウム(舞茸、菜の花)
・ 胃の粘膜細胞を正常な状態に保ち、風邪予防にもなるβカロテン(菜の花)
・ 肌荒れに効果のあるビタミンC(菜の花、海苔)
・ 貧血を予防する鉄分(菜の花、海苔)
・ アンチエイジングに非常に良いアスタキサンチン(鮭)

作るのを簡単にするために食材の量は減らしましたが、旬のものを中心に栄養価の高いものを使いました!

では、さっそく作り方を紹介します!

■作り方!

【材料】
・ごはん 一膳
・寿司酢 大さじ2
・ベビーリーフ 30g
・菜の花 40g
・舞茸 30g
・スモークサーモン(刺身でもOK) 3~4切れ
・卵 1個
・いりごま、塩 少々
・白だし、みりん、砂糖、酒 各小さじ1
・ 水 大さじ1

ご飯は水分をやや少なめで炊いてください。柔らかくしてしまうと、べちょっとした恵方握りになってしまいます。

【作り方】
1. 鍋に菜の花がギリギリ浸かる程度に浅く水をはり、火にかける
2. 卵、砂糖小さじ1、塩ひとつまみ、酒小さじ1をテフロン加工のフライパンに入れて混ぜ、火をつけて炒り卵を作る
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3. 1の湯が沸いたら菜の花と塩をひとつまみ入れる
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4. 舞茸を手で裂き、小さじ1杯の白だし、みりんと砂糖、水大さじ1とともにフライパンに入れて炒め煮にする
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5. 3の菜の花が茹で上がったら、ざるにあげて水気を切り、ざくざくと切る
6. ご飯に寿司酢と白ごまを混ぜる
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7. 茶碗にラップをひき、スモークサーモン、菜の花、炒り卵、舞茸を敷いてからご飯を載せ、おにぎりを握るような感じで大きめの小手鞠寿司を作る。手鞠寿司は3、4個に分けて作ると作りやすいです。
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8. ラップをはずし、具材が見えるように下から海苔を巻いて、ベビーリーフを添えたら出来上がり!
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◼︎恵方巻きらしく食べるために!

節分に恵方巻き=太巻きを食べる理由は諸説あるようですが、太く長いものを切らずに食べることで「良い縁を太く長くつなぐ」、海苔巻きで「縁を巻き込む」という意味があるようです。

今回の「恵方握り」も海苔で巻いているので「縁を巻き込む」はクリア。ぎゅっと握っているので「縁や運をぎゅっと握る」という理由をくっつけちゃえばいいんじゃないでしょうか。

季節行事を無理ない形で取り入れつつ、栄養価もきちんと取れる恵方握り。お試しくださいねー!

撮影・調理・取材協力=川村郁子さん
撮影・調理・執筆=FelixSayaka (c)Pouch

▼豆を投げられて喜んでいる郁子先生! 鬼役なのに! しかもツノ長すぎ!▼

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