外国人の目にはとても新鮮に、ときにはクールにさえ映ることがある、日本語とその響き。
日本人が英語やフランス語をブランド名や飾り文句で使うように、海外の人たちが日本語をデザイン的に使っていることもよくあるみたい。
でもなにぶん話す人のあまり多くない言語ゆえ、そうした「海外日本語」には知っている単語をテキトーに組み合わせたとしか思えないものや、自動翻訳を使ったとおぼしきおかしな日本語がいっぱい。そして、摩訶不思議なキャッチコピーなども。
海外で見つけたとっておきのおかしな日本語をとくとご覧あれ!
【単に違ったEXPRESS】
日本びいきの人も多いシンガポールで見つけたのが、光脱毛専門店「JAPAN IPL」のキャッチコピー、「単に違ったEXPRESS」です。
この脱毛ショップ、安さと早さをウリにしているみたいなのですが、早いという意味のエクスプレスを全否定しちゃってるし!
【京都醤汁味】
現地のレストランやカフェで、「日式(=日本風)「日本風」という表記をよく見かける香港。正式な和食とはちょっと違うことも多いけど、日本テイストの食事には一定の人気があるようです。
そんな香港のスーパーで見つけたのが「焼きラーメン京都醤汁味」。それ自体はまあ、ものすごくヘンじゃないけれど、これがぜんぜん京都っぽくない。“京風=素材の味を生かした薄い味付け” ではなく、香港の京風はなんとバーベキューソース味だそうな。どうして京都を選んだの……。
【上等な食物休閒の名品】
「すき家」に「CoCo壱番屋」、「大戸屋」に「くら寿司」など外食チェーンが次々に進出、日本の味が気軽に楽しめる台湾。ということで、日頃から日本語を目にする機会も多そうですが、台湾にもやっぱりおかしな日本語がありました。
現地のコンビニで見つけたチキンナゲット風スナックのキャッチコピーがそれ。「上等な食物休閒の名品」って……何コレ? いい食べ物だって言いたいことしかわかんない……。
【だいふく】
こちらも同じく台湾、現地の食品メーカー「雪の恋」の製品。なんとなく北海道の銘菓「白い恋人」を思わせるこのメーカー、お餅をベースにした商品を多数扱っています。
そのひとつが、こちらの「だいふく」。えーと、大福って細長かったっけ? それとも、もしや「雪見だいふく」からインスパイアされたとか? 日本語はバッチリだけど、それ大福じゃないって、絶対!!
【びなっつ】
またしても台湾で見つけてしまいました。大福を連想させる「和風もち」。大福は和風のもち、これは間違いありません。でも「びなっつ」味って! 花生の文字からピーナッツの誤字だとは想像できるけれど……なんかちょっとかわいいかも。
それにしても、台湾では大福っぽいスイーツが人気なんですねぇ!
【捕まえ十字軍】
11〜13世紀にかけての十字軍の遠征、そういえば高校の世界史で習いましたよね。簡単に言うと、キリスト教の軍隊が十字を掲げて宗教の聖地・エルサレムの侵略をはかった、キリスト教とイスラム教の戦いのこと。
さて、そんな十字軍を捕まえてやるぞ〜!という、意気込みが伝わるTシャツをフランスのショッピングモールで見つけました。その名も「捕まえ十字軍」。でもちょっとごめん、捕まえてどうするの?
なにやら宗教的メッセージが込められているのかと思いきや、「バットマン」「タークナイト」(※たぶんダークナイトのこと)の表記も。そもそもこのバットマンっぽいロゴも、大丈夫なんだろうか……。
【極度の感想した仕事の摩耗の会社の著作権】
今回のラインナップで、一番インパクトが強いのがこちら。Pouch でも取り上げたことのある、イギリスのファッションブランド「Superdry. 極度乾燥(しなさい)」。
実力を備えた人気ブランドということもあり、その名前ではもう驚かなくなってしまいました。でも、アウターにプリントされている、この摩訶不思議な日本語のコピーは、いつ目にしてもハイレベル。
「公式の二重黒いラベルの衣服。
補強された機械化の技術を使用してそして
独特な合わせた設計特徴と作られる。
長寿および強さのため。
極度の乾燥した仕事の摩耗の会社の著作権をとりなさい。」
なんのこっちゃ! 全く意味が分からないけれど、「頑丈な作りになっています」ってコトを言いたいんだろう……と思いきや最後の一言でふたたびハテナの海に叩き落されます。著作権とってどうするんだー! っていっても、このブランドの場合、わざと間違えてるんだけどさ。
クスッと笑える摩訶不思議な日本語の数々、お楽しみいただけましたか? みなさんが海外で見つけたとっておきのキャッチコピーがあれば、ぜひ教えてくださいね!
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch
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