フォロワー数2万7000超、人気インスタグラマーのmidoriさん(@midorinotanbo)が2017年6月17日に公開していたのは、4匹の猫ちゃんたちが「バンザーイ!」ポーズで眠りこけている姿。

大きな2匹の猫さんに、小さな2匹の猫さんが挟まれるかたちでスヤスヤおねんねしておりまして、そろいもそろって可愛いのなんの!

眺めているだけでつい目尻がデレ~っと下がってしまうわけなのですが、実はこの猫さんたちには、みんな「殺処分寸前に保健所から助け出された」という、共通の過去があるんです。

【ギリギリのところで命を救われた4匹の猫】

midoriさんのお話によれば、動画に出演している大きな2匹のキジ猫さんたちの名前は、イト(メス)とバン(オス)。

2匹は保健所で殺処分される寸前に引き取られたのだそうで、そのときわずか生後3週間だったのだそうです。

【4匹が一緒に暮らすようになった理由とは】

イトとバンに挟まれて、いっちょまえに「バンザーイ!」しているちびっこたちの名前は、ムウメイ

Facebookでシェアされていた2匹のことがずっと気になっていたものの、特に行動は起こさなかったというmidoriさん。しかし殺処分収容期限当日になっても、まだ引き取り手が見つかっていないことに気がついて、大急ぎで迎えにいったんですって。

midoriさんが「迎えに行く!」と決めたとき、一緒にいたのは次男。殺処分の話をすると号泣して、「早く迎えに行って!」と急かされたのだというのだから、泣けるじゃあないですか。

【他の2匹の命を引き継いだ】

実は、ムウとメイのほかにも2匹の子猫がいたのですが、弱っていた2匹は残念ながら助からなかったそう。midoriさんの長男は「2匹の命はムウとメイに引き継がれた……だから、こいつらはウチの子や!!」と宣言。

当初は里親を探すつもりだったそうなのですがそれは諦め、自分の実家に引き取ってもらうことを検討しているのだと、midoriさんは話してくれました。

【「みんなで一緒にバンザーイ!」写真ができるまで】

イトとバンのうち、バンのほうがひんぱんに「バンザイ寝」をするそうで、写真撮影する際は、イトもお揃い(?)で「バンザーイ!」させているんですって。

midoriさんが「自在に操れる」という、イトとバン。そして、ちっちゃなムウとメイは「1度寝たらなかなか起きない」のだとか。そのおかげで、今回紹介した「4匹でバンザーイ!」している動画を撮影することができたみたいです♪

【先住猫のアルは「保護猫」】

ちなみに……midoriさんのお宅にはもう1匹、猫ちゃんがいます。

1番の古参、真っ白もふもふボディーと大きなお目目が可愛い美形猫・アル(メス)は、 先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患を持つ “アルビノ” 。野良猫によって産み落とされ死にかけていたところを保護した、という経緯があるそうです。

アルの性格は「つるむより1人でいたい、でも近くにも行きたい、ちょいとデリケートなツンデレちゃん」とのこと。なにそれ、愛しい……!

【猫たちの間に生まれた深~い絆にジーン】

それぞれの猫たちが経験したのは、「命の危機」。状況は違えどみんな、似たような思いを味わってきています。

だからなのでしょうか、インスタグラムに掲載されている写真からは「互いに寄り添い合って生きている」ということが伝わってくるし、絆もどんどん深まっていっているように感じられるのです。

たとえばバンは、体を洗われ鳴いているメイとムウを見て、「自分が助けねば!!!」とばかりに尻尾をくわえて引っ張ったのだとか! 優しいお兄ちゃん に出会えて、本当によかったね……。

どうか、1匹でも多くの命が救われますように。この子たちのように温かな家族が見つかって、末永く幸せに暮らせますように。

参照元:Instagram @midorinotanbo
Photo:midori, used with permission
執筆=田端あんじ(c)Pouch