2018年4月8日に告示された東京都の多摩市長選。立候補したのは3名なのですが、その中にひときわ異彩を放つ人物(?)が紛れ込んでいると話題になっているようなんです。

その人物とは、なんとAI。人工知能が人間にとってかわって政治をするというのはSF映画の中だけのお話だと思っておりましたが……。とうとう現実のものとなる日が、すぐそこまで近づいているのかも~!?

【AIを備えたアンドロイドが市長に!?】

「人工知能が多摩市を変える」をキャッチフレーズに掲げるAI市長候補の名前は、松田みちひとさん。選挙ポスターと公式ツイッターにドーンと出ているのは無機質な印象を与えるCGで、つるんとしたフォルムはアンドロイドを連想させます。

いよいよ来るところまで来たのか……と天を仰ぎたくなりますが、これだけではAI市長がどんな政治をしてくれるのか、全く見当もつきません。

しかしAI市長候補の松田さんのホームページや、毎日新聞など各報道機関が発表した情報を見ると、AI市長の全貌が少しずつわかってくるんです。

【「人間がAIをフル活用して政治を行う」が真相のようです】

AI市長の正体は、44歳の松田道人(みちひと)さんという実在する男性だということ。IT関連会社を経営していた経験を活かして、AIを政治に取り入れようとしていること。そしてAIを使用する理由は、公正無私で “忖度” のない政治を可能にできるから……!

人工知能はすべてのしがらみから解放された存在なので、市民に対し一切の隠しごともしなければ、市民の声を歪めることもない。情報を蓄積しノウハウを貯めて、公正でスピード感のある政治を行える。これが、松田さんが掲げる “AI市長のあり方” のようなんです。

【AI市長の政策と公約とは?】

ホームページには政策と公約がしっかりと記されているのですが、そこには

・高齢者の移動手段確保と事故減少のためのAI自動走行の推進
・交通空白地帯の解消
・仮想通貨 TAMAコインの発行で地域活性化
・AI市長によるチャット相談

などが挙げられています。

個人的にもっとも興味深かったのは、税金の無駄遣いを廃止し減税を目指す「AIによる予算編成」。公正かつ忖度することもないAIならば、この点においてはかなり信用できるかも!?

運命の投票日は、4月15日。果たしてAI市長候補がどこまで検討してくれるのか、非常に楽しみですっ。

参照元:AI市長候補 松田みちひとTwitter@tama_ai_mayor毎日新聞Yahoo!ニュース
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼選挙ポスターと選挙カーの写真が完全にアンドロイド

▼AI市長の “中の人” 、松田道人さんはこの方