アメリカ・オクラホマ州に暮らす7歳の男の子、マッデン・ハンフリーズ(Madden Humphreys)くんは、口唇の一部に裂け目が現れる先天性異常のひとつ「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」と、左右で目の色が異なる「虹彩異色症(こうさいいしょくしょう)」という症状を持って生まれてきました。
マッデンくんの親友はオス猫のムーン。実はムーンも、マッデンくんと全くおんなじ症状を持って生まれてきており、1人と1匹はミネソタ州マンケートーという街で運命的な出会いを果たすのです。
【引き合わせたのはマッデンくんのお母さん】
ムーンは、マンケートーで活動を続ける動物救助サービス「Mending Spirits Animal Rescue」によって保護された猫。保護当時は推定2歳で、 “バレンタイン” と名付けられていました。
サービスのスタッフによれば「(ムーンは)見た目だけでなく内面も美しく、静かな鳴き声がとっても愛らしかった」とのこと。
マッデンくんのお母さんのクリスティーナ(Christina)さんは、フェイスブックを通じてムーンの存在を知ったそうで、我が子と同じ症状を持っているとわかったとき、すぐに「この猫はマッデンの子だ!」と直感したといいます。
【出会った瞬間、お互い一目惚れ♡】
こうしてハンフリーズ家に引き取られることとなったムーンは、マッデンくんと出会ってすぐさま仲良しに。ムーンはマッデンくんのところへいき、ピッタリと抱きついていたというのですから、対面した瞬間にビビビッと心が通じあったのでしょう。
こうして “愛し愛される存在” を見つけることができたマッデンくんは、毎日ハッピーに暮らしているよう。マッデンくんのインスタグラムには5件の投稿があるのですが、そのうち4件がムーンとのツーショット写真。
投稿された写真からは親密ぶりが伝わってきて、微笑ましさのあまり頬がゆるんでしまうこと確実なんです。
【辛い過去を乗り越えてきたマッデンくん】
もともと元気でフレンドリー、心の優しい子だというマッデンくん。まだ7歳ですが、これまでに多くの困難を超えてきました。
マッデンくんは「口唇口蓋裂」の手術を6回も受けていて、これから先にも手術の予定があるそう。しかも残念なことにスクールバスでいじめに遭ってしまい、心に傷を負ったといいます。
【言葉に重みを感じます】
フェイスブックに公開された動画で、マッデンくんは「他の人との “違い” に、意味なんてありません」「わたしたちはすでに多くの困難を経験してきました。みなさんの優しさを見せてください」「誰かに対してひどい仕打ちをすることは、たくさんの素晴らしい人たちを逃していることにつながります」とコメント。
また、コメントの終わりには「もし意地悪をされたら、その人によくしてあげて。だって愛されそうにない人の多くが、誰よりも愛に飢えているから」と訴えています。マッデンくんの言葉のひとつひとつに、ずっしりとした重みを感じずにはいられません。
「あなたはかけがえのない人で、愛されているんだよ」と語りかけるマッデンくんもまた、かけがえのない存在。ムーンとともに、これからも最高にハッピーな人生を歩んでほしいものですね!
参照元:Instagram @maddenandmoon、Facebook、Love Meow
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼誰よりも強い人は、誰よりも優しい
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