女性ファッション誌といえば、きらびやかで夢を売る世界。世の女性たちの「あんなふうになりたい」というあこがれを見せてくれるもの。……だと思っていたんですが。

いつごろからでしょうか、どん兵衛を主食とする超絶貧乏女子の1か月着回しコーデが登場するなど、世相を反映してかシビアな特集も目にするようになりました。

そんな中、アラサーをターゲットとする女性ファッション誌『andGIRL』2018年6月号ではついに「ケチケチしててもキラキラできる!」なる大特集が組まれることに……! 

まさか女性ファッション誌で「ケチケチ」という言葉が躍るようになるとは。さらにその特集内容も「ケチだけど輝けるテク満載でお届けします♪」という宣言どおり本当にケチケチしてる……!! なぜか特集の写真の中にひょっこりはんがひょっこり入ってるし。もうこちらもどんなテンションで読んでよいやらわかりません。

【米のとぎ汁洗顔でギリギリまで切り詰める!】

『andGIRL』6月号の特集内容でまず衝撃なのが「コスメ&美容もケチケチ!」。デパコス(デパートで売られているコスメ)はやめてドラッグストアや手作りのプチプラにしましょう的な記事かと思いきや、予想を軽く超えていました。なんと「白湯、米のとぎ汁で洗顔」です。

調べてみると、白湯や米のとぎ汁で洗顔するのは肌によいという情報は実際に出てきます。しかし、何度も言いますが女性ファッション誌で提案されるとは思わなかったよ……!

さらに「リップのリフィルでメイク」のおすすめも。リフィルとは詰替え用品のことですが、パッケージ込みで買うよりも少し安くなるんですよね。だからといってリフィルだけでメイクというのは、なかなか無茶しよるなーという印象。

たしかにどちらも「限界突破の激安美容」ではありますが、本当にこれでキラキラ女子になれるのでしょうか……。

【「投資でウハウハ!」なるページも】

ファッションの「ユニクロ、GUなどのプチプラブランドを高見せするテク」やダイエットの「ジムやエステに行かずに痩せるテク」などは定番ですが、もうひとつ目を見張ったのがコチラ、「投資でウハウハ!」。興味はあるけど右も左もわからない人に向けて、投資のプロに超初歩的なことから聞いてみるという企画だそうです。

「ウハウハ」という昭和オヤジ的ワードのチョイス、「全然わからないけど、もうけたいっ!」というど直球すぎる文章……本当にアラサー向け女性ファッション誌!? なんかいろいろと大丈夫でしょうか。

【徹底的に「限界」「ケチケチ」を追求】

今を生きる女性のリアル像に徹底的に寄り添った感がある『andGIRL』6月号は税込み690円で発売中。限界ファッション、限界メイク、限界ダイエットと「限界」という文字が並び、「ケチケチ」という文字が特集では躍ります。

「お金をかけなくても、センスや工夫次第でいくらでも可愛くなれる」というコンセプトには共感するものの、でも女性ファッション誌は夢を見せてくれる世界であってほしいなぁなんて、ちょっぴり切ない気にもなったり……。さて皆さんはいかが?

参照元:andGIRLアットプレス
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼女性誌らしいこんな特集もありますが、ケチケチ特集が強烈すぎて霞む……