最近増えてきた、爆音上映応援上映といった上映スタイル。

爆音=耳がキーン!とする映画? 映画を応援するってどういうこと? と思い、なんとなく怖くて避けていました。だけどここ最近、こういった上映を取り入れる映画館が増えてます。そんなにイイモノなのかな……?

毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」です。Pouchでは担当ライターが体を張ってぼっちの限界に挑み、ぼっちの可能性を広げるべく、世の中のさまざまな場所でぼっちでも楽しく過ごせるかどうかを誠心誠意、検証しています!

ということで今回は、女ひとりで爆音応援上映に参加してきました。

人生初の応援上映なので、色々調べ、準備万端で参加したのですが……とにかく衝撃の連続でした。

【さまざまな上映スタイルがある】

爆音上映は、大きなスピーカーを使って、いつもよりも大音量で映画が観れるというもの。音楽が特徴的な映画や、迫力のあるアクション映画などで人気のようです。

一方、応援上映は、映画の上映中に拍手をしたり声を出したりしてもOK。絶叫アリやコスプレ可能などいくつか種類があり、さらに映画館によってルールや楽しみ方が異なるそうです。

私が体験したのは、埼玉県にあるMOVIX三郷で開催された映画『グレイテスト・ショーマン』 の爆音応援上映。爆音上映と応援上映のハイブリッド型で、今回のルールは、発声、ペンライト、コスプレOKでした。

【せっかくだから、全力で応援したい…!】

人生初の爆音&応援上映、全力で挑まないともったいない気がする。

ということで、応援うちわ、サイリウム、そしてコスプレアイテムを用意することに。だけど私は『グレイテスト・ショーマン』を見たことが無いので、周りの人にアドバイスを求めたところ……

・コスプレ→「象」
・うちわ→表「象で来た」裏「THIS IS ME」

なんで象なの?疑問に思ったものの、「象は超重要なシーンに出るから!」と太鼓判を押されたので従うことに。象だけじゃ寂しいので、ヒュー・ジャックマン演じる主役の「P・T・バーナム」の人形を作って象にのせ、映画館へ向かいました。

【スクリーン前に大きなスピーカーが!】

座席につくと、スクリーンの前に大きめなスピーカーがいくつか設置されていました。これが爆音映画の秘密。映画用の音響機材ではなくライブやコンサートで使われる機材を使用するため、爆音だけど耳にも優しく、緻密で繊細な音が聞き取れるそう。

ちなみにスクリーン正面の席は全て座れないようになっていました。

【上映前から一体感がすんごい】

さらに、応援上映をもりあげるために、サイリウムを配り始めるひとが登場。「楽しもう!」「応援しよう!」という、普通の映画館では感じたことのない一体感が会場に広がっていきます。このワクワク感、なんかいい!

ただし、コスプレしている人は極わずか。「ゾウさんかわいいw」「バーフバリの応援上映じゃないよw」って優しく話しかけてくれる人もいたけど、基本的に子供が怖がっていました。普通の格好でもよかったのか……。

【爆音上映、うるさくない】

気になる爆音のレベルですが……うるさいと感じる瞬間は皆無。むしろ普段気がつかないような足音や風の音など、しっかり聞こえるため臨場感がとにかくすごいのです。なんだかスクリーンに包まれるような迫力がありました。

【もう…普通の映画じゃ物足りない!】

さらに、応援上映は、とにかくおもいっきり感情を爆発させる気持ち良さがあります。

『グレイテスト・ショーマン』はミュージカル映画なので、歌うシーンやダンスシーンが多いのですが、主役が歌えば一緒に熱唱! さらに、スクリーンの中の少女が「家から抜け出して来ちゃった」なんて言うと、観客席から「おてんばさーん!」という掛け声が聞こえ、主人公のキスシーンでは黄色い悲鳴があがり、フィナーレでは観客みんなが足踏みや手拍子をしてエンディングまで駆け抜けていきます。

感情を解放させる映画鑑賞が、こんなにも楽しいものだなんて……正直クセになる! そのせいか映画を見終わった直後だけど、もう一度見たい!と思ったのは人生で初めてでした。周りのお客さんも、主催者に「もう一度開催して!」とお願いしていました。

【総括:全世代が楽しめる魅力もある】

今回1人で行ったのですが、隣の席の人がノリノリだったせいか、恥ずかしがらず一緒に楽しめることができました(勝手に)。だけど、家族や友人など知り合いと行ったほうがもっとに楽しいかも。もし隣の人が静かに映画を見ていたら、チキンの私は声を出す勇気は無いなぁと思いました。また、全世代でも楽しめるので家族と行くのもいいかもしれません!

孤独度:★★★
快適度:★★★★
リピート度:★★★★★★

*おまけ*
うちわを使うタイミングが一切わからないまま終わりました。

参考リンク:爆音映画祭
撮影・執筆=百村モモ (c)Pouch