2月18日に日本でも公開となったミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』。実在のエンターテイナー、P.T.バーナムのドラマティックな半生をヒュー・ジャックマンが演じており、現在大ヒットを記録しています。

個性豊かなキャラクターが登場する中でも印象的なのが、ヒゲ女として人気を博すパフォーマーのレティ・ルッソ。作品中、彼女が声を張り上げて歌う「This Is Me」に心を大きく揺さぶられた人も多いことでしょう。

今回ご紹介するのは、レティ役のキアラ・セトルがまだ映画制作が決定していない段階でのワークショップで初めて生歌を披露する姿をとらえた映像です。後半、ヒュー・ジャックマンが目に涙を溜めて彼女の手をにぎるシーンには思わずこちらまでもらい泣きしてしまいそうに……!

【大きなプレッシャーの中、生歌を披露したキアラ】

7年の月日をかけて作られたという『グレイテスト・ショーマン』ですが、映画製作前の段階で何度かワークショップをおこなっていたといいます。ですが、ずっとキアラは前に出ようとせず、この曲を初めてマイクの前で歌ったのは最後となるワークショップでだったそう。

そのときのプレッシャーや恐怖感は動画からもひしひしと伝わってきます。

私は暗闇を知ってる
言われた “隠れてろ” “お前など見たくない”

ピアノの伴奏が始まり、歌い始めの彼女はひどく不安げで声も表情も硬い様子。けれど、だんだんと歌い進めるうちに曲にのめり込んでいきます。

勇気がある 傷もある
ありのままでいる
これが私

体を揺らし、声を張り上げ、バックボーカルの人たちと一緒に見事な歌声を響かせ、最後は部屋中が一体となったセッションに。

その姿には同じ場所にいたヒューもおおいに感銘を受けたよう。最後のほうで感極まって声が詰まってしまったキアラの手を握り励ます姿には、見ているこちらまでジーンと来てしまいます。

【おおいなる人間賛歌に胸が熱くなる】

この映像はまさに映画の中のレティとかぶるものが……。ずっと自分に自信を持てないまま生きてきたレティが、自分の殻を打ち破り「見ろ、これが私だ!」と叫ぶシーン。その気迫は真に迫るものがありましたが、それはキアラ自身と重なるものがあったからこそなのかもしれません。

キアラの魂の叫びともいえる歌声、ヒュー・ジャックマンの人間性、そして「This Is Me」という楽曲のすばらしさがすべて詰まった「『This Is Me』ビハインド・ストーリー映像」。視聴は参照元からどうぞ。どんな場所にいるどんな人間にも生きる力を与えてくれる人間賛歌には、きっと皆さんも勇気づけられるはず。

参照元:YouTube「グレイテスト・ショーマン」公式サイト
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼「This Is Me」ビハインド・ストーリー映像

▼実際の映画のシーンがこちら