
【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、ネタバレありの本音レビューをします
今回、ピックアップするのは映画『食べる女』(2018年9月21日公開)です。同名小説の映画化で、原作者の筒井ともみさんが企画・脚本を手掛けています。本作はキャストがすごいです。小泉今日子、鈴木京香、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリスなどそうそうたる女優陣が登場。前田敦子さんと結婚した勝地涼さんも飲み仲間の役で出演し、結婚のきっかけとなったという噂も。なんとめでたいのでしょう!
「美味しいものを食べることの幸福感が恋愛で傷ついた心を癒してくれる」と都会で孤独に生きる女性たちを元気づけてくれる本作は、女性たちの赤裸々トークが注目の映画です。では物語からいってみましょう!
【物語】
小さな古書店を経営しながら文筆家の仕事もしているトン子(小泉今日子)の家には、おいしい料理を求めて仲間の女性たちが集まって来ます。ごはん屋さんを経営する女将の美冬(鈴木京香)、トン子の担当編集者のドド(沢尻エリカ)。テレビ局のAPの多美子(前田敦子)。
ドドは「男なんていらない」、多美子は「彼にプロポーズされたけど、うれしくない」など、それぞれが自分の恋愛と人生観を語りつくします。そしてもうひとつ、女性たちが本音で語り合える場所がありました。それは多美子の行きつけでもあるBAR「ロマ」。珠美(山田優)が働くロマでは、古着屋で働くあかり(広瀬アリス)が寂しさを酒で紛らわし、同席した男をお持ち帰りしたりして……。彼女たちの人生はどこへ転がっていくのでしょう?
【自由で奔放な女性たち赤裸々トークは「セックス・アンド・シティ」的?】
トン子が文筆業で女友達の恋愛体験を執筆しようとしていたり、その友人たちが恋愛の赤裸々トークを展開したり、ちょっとだけ海外ドラマ「セックス・アンド・シティ」的なノリを感じる本作。
あのドラマもキャリーはライターだったし、女性たちは性についてあけっぴろげにしゃべっていましたからね。ただその恋愛を食にからめているのが物語のオリジナル性。食欲と性欲はリンクしているという視点で物語は展開していきます。
この映画は見る人によって全然感想が違うかも。個人的には共感度は低く「普通の人はおらんのか?」と思いました。出てくる女性たちがみんな、恋愛にかなり奔放なんですね。女将の美冬は見習いの若い男子に手を出しちゃうし、古着屋のあかりは行きずりの男を家に連れ込んで寝ちゃうし……。
寝た男にひき肉料理をふるまいながら「私は手軽なひき肉女」と自虐的なことを言うのですが、自らミンチになりにいっているのに「何を言っているんだ!」ですよ、もう! でも「わかるわ~」という人もいるんだろうなと思いました。
【スター女優陣の女子会が楽しそう!】
それぞれの恋愛に関しては共感しかねるのですが、食事の楽しさには大共感! やっぱり食事は生きるエネルギーの源ですよ。ごはんを食べているときは、恋愛のゴタゴタを忘れて幸せ! と感じるその気持ちはよくわかる!
またスター女優陣の女子会は、キラキラしていてまぶしかった~。『かもめ食堂』のおにぎりやシナモンロールのように印象的な料理はありませんが「みんなで食べるごはんは美味しい」という雰囲気はとても微笑ましく「女子会やりたい!」という気持ちがムクムク湧いてきました。しかし、それぞれが食べる「たまごかけご飯」が、この映画の食の象徴のようですが、それほどインパクトなかったのが残念です。
【キョンキョンの安定感と貫禄】
女優陣の中で突出して良かったのは、トン子を演じた小泉今日子さんです。恋愛に燃えまくったり、ガッカリしたりという女性たちの駆け込み寺として存在するトン子の家ですが、彼女自身に恋愛のスイッチは入っておらず、あくまで聞き役に徹しています。現役の女性感を消して、悟りを開いた境地におり、みんなのお母さんみたい。
これが新しい小泉今日子の姿なのかと……。他の女優たちを後ろから見守るように存在しており、決して悪目立ちしない。自分の立ち位置がしっかりわかった大人の女優の貫禄がありました。
ちなみに、この映画に登場する男性陣は刺身のつまみたいな存在なので、デートで見るより、女子同士で見た方が良いです。お互いに感想を言い合ったりして、映画鑑賞後に話が盛り上がりそうですよ。
執筆=斎藤 香 (c)Pouch
『食べる女』
(2018年9月21日より、丸の内TOEIほか全国ロードショー)
監督:生野慈朗
原作&脚本:筒井ともみ
出演:小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香、ユースケ・サンタマリア、池内博之、勝地涼、小池徹平ほか
(C)2018「食べる女」倶楽部






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