先日、香港出身の友人と、近所のコンビニに立ち寄ったときのこと。メロンパンを見つけた彼女、驚いた顔をしています。

友人「これって、パイナップルパン?」
「メロンパンだよ」
友人「へぇ、日本にも同じような菓子パンがあるのねぇ!」
「……パイナップルパンってなに?」

パイナップルパンと呼ばれるメロンパンそっくりの菓子パンが、香港にはあるらしい!?

【パイナップルパンってなに?】


香港をはじめ、中国南部や台湾などで広く親しまれている菓子パン、それがパイナップルパンこと「ボーローパウ(菠蘿包)」。

ふわっとしたパン生地にサクサクのクッキー生地をかぶせて焼いたもので、見た目がパイナップルと似ていることから、中華圏ではそのように呼ばれているそう。生地がパイナップル風味だったり、中にパイナップルジャムが入っていたりする……わけではない模様。

あれれ? パン生地にクッキー生地がのってる? 味ではなく見た目にちなんだ名前? なんだか、聞けば聞くほどメロンパンそっくり! 

【パイナップルパンをゲット】

メロンパンも関西のサンライズも、神戸のメロンパンも大好きなワタクシ。パイナップルパンだなんて、超気になる!!

でもパイナップルパンのためだけに香港へ行くほどのお金はないので、香港旅行に行った知人に買ってきてもらいました。「奇華餅家(ケイワーベーカリー)」という、大手中華菓子チェーンのものです。

【スイートブールっぽいけどメロンパンっぽくもある】

メロンパンよりふたまわりぐらい、小さい手のひらサイズ。クッキー生地は卵が多めで柔らかく、結構甘い。クッキー生地が柔らかく、下の生地が少々硬めなのは、1〜2日ほど経っているから……かな? 

下の部分はメロンパンと比べて甘みが少なく、よりあっさりしたお味です。ちなみにしつこいようですがやっぱりパイナップルは入っていませんでした。全体的に、メロンパンそのものじゃないけど、ちょっと似ているように思いました。

【マレーシアでグレードアップ・パイナップルパンに出会う】


それからしばらくして、旅行で出かけたマレーシアでもパイナップルパンに出会いました。

パイナップルパンは中華系の多く暮らすマレーシアでも人気上昇中なのだそう。点心メニューにもなっていて、大きさは直径5センチ程度というミニサイズ。


点心パイナップルパンを試してみました。ふわっふわののパン生地を割ると、中からパイナップル入りのカスタードがとろ〜り! 熱々のシュークリームのようでした。うーん、これは美味!

香港の友人曰く「伝統的なパイナップルパンはプレーンだけれど、近頃はパイナップルジャム入りのものもある」とのこと。

中華圏を旅する機会があれば、話のタネにおひとついかがでしょう? ベーカリーのほか、茶餐廳(チャーチャンテーン)と呼ばれる香港式カフェレストランでも味わうことができますよ。

撮影=sweetsholic、kou
取材・執筆=sweetsholic (c)Pouch