2019年3月24日、乗員乗客あわせて1300名を乗せた豪華客船『バイキング・スカイ(Viking Sky)』がノルウェーの海上で悪天候によるエンジントラブルに見舞われ、遭難信号を発信。日本でもニュースになっていました。

しかし、どんなニュースよりも衝撃的だったのが、ツイッターに投稿された写真や動画の数々。救助を待つ人々が生々しい船内の様子を次々に投稿したのです。

それがまるで映画『タイタニック』のようだと、SNSでまたたく間に話題になりました。しかしこれは「映画」ではなく「現実」。あらためて恐ろしさを感じてしまいます。

【椅子や机がおもちゃのように動く】

「ヘリコプターでの救助待ちです」というコメントとともに動画を投稿したアレクサス・シェパードさん(Alexus Sheppard / @alexus309)。

船が大きく傾き、船内の椅子や机、観葉植物といった調度品がまるでおもちゃのように床をすべってゆく様子をとらえています。

動けなくなった船は、暴風雨による大波の影響をもろに受けてしまいます。ガラス越しの海面がハッキリと映っているので、船がどのくらい傾いているかが明確にわかるのもおそろしい……。

その投稿から約20分後、シェパードさんはさらに続けて「まだ救助待ち中」と別の角度から撮影した動画を投稿。

こちらでは、船が傾くと同時にかなり大きなサイズのプランターが勢いをつけてすべっていき、あわや女性に激突しそうに。

しかもその直後、度重なる衝撃のせいか、天井がはがれて落下! 幸い乗客には当たりませんでしたが、あわててスタッフが駆け寄るところが映されていました。

その後も、決して軽くはないであろう家具が、簡単に右へ左へ……。よくよく見るとグランドピアノも動いており、その揺れの激しさを物語っています。

【別の船室には海水が…】

また、デイビッド・ヘルナンデスさん(David Hernandez / @oxman78)の投稿には「緊急事態」という一言とともに船室の床に勢いよく水が流れ込んでいる衝撃の動画が。

みんな、椅子に腰かけつつ足を浮かせてやり過ごしていますが、実際に水が足元に迫っている恐怖は計り知れません。バックに流れる緊迫度120%のアナウンスも相まって、心臓がキュッと縮こまるような感覚に……。

【みなさん冷静だなああ】

それにしても、この状況下でお互いを気遣ったり、かばうように声をかける人はいても、泣き叫ぶ声や怒号のようなものは一切聞こえてこないというのがすごい。

ヘルナンデスさんは、船内の様子とともに「『バイキング・スカイ』のクルーはよくやってくれている」と投稿しており、その写真を見ても、皆さん落ち着いている様子。

状況が状況だけに、そういう精神状態をすでに超えてしまっているのかもしれませんが、こうして写真や動画を撮影してツイッターに投稿できることを考えても、かなり冷静だなと感じました。

SNSなどを通じて現状を把握できたり、家族と連絡が取れたり、励ましの声を受け取ったりすることが、乗客の精神面を支えていたのかもしれません。

【無事に港へ!】

あまりの悪天候から船備え付けの救命艇が機能しないなど、救助が難航した「バイキング・スカイ」。ルドヴィーケンさん(Ludviken / @Ludvikeen)の投稿では、船が波に揉まれ、左右に激しく揺れていました。

しかし、軽傷者など約500名ほどをヘリコプターで救助したの後、4基のうち3基のエンジンが回復。翌日には天候も回復したため、自力で航行し、無事にノルウェー西部の港モルデに到着したそうです。

それがわかっているからこそこうして記事にもできますが、一歩間違えれば大惨事になっていたであろうと思うと、やっぱり緊迫感で胃が痛みます……。本当に、皆さん無事で良かった!!!!

参照元: Twitter @alexus309Twitter @oxman78Twitter @Ludvikeen
執筆=森本マリ (c)Pouch

▼リプライ欄にあふれかえる「無事を祈っています」という言葉も印象的