2019年4月9日は、新紙幣の話題で持ち切りでした。
この日財務省から発表されたのは、2024年度上期を目途に発行されるという、新一万円券・五千円券・千円券。そして2021年度上期を目途に発行されるという、新五百円貨幣。
新紙幣にはより高精細なすき入れや最新技術のホログラムが導入されるほか、新五百円貨幣は、大小異なる斜めの切り込みが入るといいます。
【どんなデザインかおさらい!】
ネットでもっとも話題を集めていたのは、新紙幣のデザイン。新一万円券には、 “日本資本主義の父” と称される渋沢栄一の肖像と、東京駅の丸の内駅舎が。
新五千円券には、日本における女子教育の先駆者である津田梅子の肖像と、藤の花が。
そして新千円券には、医学者で細菌学者である北里柴三郎の肖像と、富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」が描かれるらしく、数字のフォントも従来から大幅にチェンジ。
数字自体も大型化され、漢数字よりも算用数字が目立つ “ユニバーサルデザイン” へと生まれ変わるようなのですが……。
【新デザインに戸惑う声も多いみたい】
多くのツイッターユーザーが、肖像やユニバーサルデザインについて言及していたようなんです。まず肖像に関しては
「渋沢栄一は、いい気がする」
「なんで明治時代の人ばかりなんだろう?」
「万札から諭吉さん消えるとか、改元以上に違和感覚えそう」
といった声が集まっておりまして、中でも一万円札から福沢諭吉の姿が消えることに戸惑う人の声が多い模様。
表面のデザインに関しては、ユニバーサルデザインならではの “わかりやすさ” に好感を抱いた人もいたものの、現行の紙幣とは大きくデザインが変わるため、こちらも賛否両論といった印象でした。
【裏面については高評価が目立ちました】
一方で、比較的好印象で迎えられていたのが、紙幣裏面のデザイン。
「梅子さんの透かしは梅型だったり北里さんのはなんか細胞ぽいのが周りにぷくっといたり、細かいところがかわいいね! 裏も東京駅と藤と、余白がいい感じ」
「今の1000円札の裏側の、静かな富士山のロングショットと比べると、新しい1000円札の富嶽三十六景の絵は、ババーン!って感じで勢いあってめっちゃ格好いい」
といった声が見られて、「たしかに、かわいいしかっこいいかも!」とうなずいてしまったのでした。
【新五百円貨幣もすごいんだよ!】
こんな感じで紙幣にばかり注目が集まっていたようでしたが、新五百円貨幣に新たに取り入れられる偽造防止技術も高度で、バイカラー・クラッド(二色三層構造)を導入したり、貨幣の縁の内側に微細文字を加工したりと、工夫が満載なんです。
新紙幣も新五百円貨幣も、発行されるまでにまだまだ時間があります。そのときが来るまで、まだまだ議論は続きそうですね……!
参照元:財務省、Twitter検索 新貨幣
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼500円貨幣の異形斜めギザ
▼500円貨幣のバイカラー・クラッド(二色三層構造)
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