ここ数年、フランスでは和食の人気が高まってきています。

和食の代表格・スシはかなり定着。フランス人の好きな食べ物ベスト10にはいつもランクインしているし、大型スーパーで普通に売られているし、冷凍食品(!)にもなっているほどです。

ほかにもラーメンややきとりも定着してきた感があるけれど……なぜか和食のスイーツ「和菓子」はなかなか見当たりません。フランス人の友人たちにその理由を聞いてみたところ「和菓子の基本のあんこが受け入れられない」のだそうです。フランスでは豆はデザートにしないので、甘く煮た小豆であるあんこはウケない模様。

そんな中、フランス人の間でじわじわ人気になっている和風スイーツが! みなさんは、それが何だか分かりますか?

【フランスで人気のMOCHIとは?】

フランスで人気の和菓子の正体、それはお餅。でも、このお餅、私たち日本人がふつうイメージするお餅とはちょっと違います。

というのも、当地のお餅は常に冷凍された状態で売られているんです!

「え、お餅を冷凍!? それってもしや……?」 はい、そうです! フランス版「雪見だいふく」、“モチ・グラッセ” なのであります!

【フレーバーが超豊富なフランス版雪見だいふく!】

モチ・グラッセは、アイスクリームをお餅(というか求肥)で包んだもの。チョコにココナッツ、エスプレッソにマンゴーなど、バリエーションが豊富です。本家(?)の雪見だいふくもびっくりなラインナップ!

大きさは雪見だいふくと比べてひとまわり小さく、1つずつ売られていることが多いです。

私はチョコと黒ゴマを食べたことがありますが、どちらもアイスは濃厚で、求肥は柔らかく、とてもおいしかったです。

【どこで売られているの?】

パリにはモチ・グラッセの専門店があるほか、フランス全土では和食レストランやSUSHI屋で扱っているところが多いです。また「フランプリ(Franprix)」など、一部のスーパーでも取り扱いがあります。

気になるお値段ですが、ひとつ1.4ユーロ〜2.5ユーロ(約170円〜300円程度)と、少々高価です。

さまざまなフレーバーがあるにも関わらず、小豆味は見当たらないのが、ちょっと残念ではあるところ。大福やお団子のように、お餅とあんこの相性は最高だと思うんだけどなぁ……!

参照元:CNEWSFranprix
執筆:sweetsholic
Photo: sweetsholic (c)Pouch