クリスマスは特別な体験がしたい! たとえひとりぼっちでも……!

毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」。Pouchでは担当ライターが体を張ってぼっちの限界に挑み、ぼっちの可能性を広げるべく、世の中のさまざまな場所で誠心誠意、検証しています。

今回はおひとりさま限定のクリスマスクルーズツアーです。以前、リア充率99パーセントのディナークルーズでほろ苦体験した私。これなら、きっと……きっと大丈夫だよね?

【参加条件はおひとりさま!】

参加したツアーは「高級フレンチのランチコースを食べて、都内のイルミネーションを巡り、最後にナイトクルーズに行く」という豪華なもので、お値段は15900円。条件は「おひとりさま」のみ。友人同士で別々で申し込むのもNGだそうです(参加者曰くバレるらしい)。

【バスで移動するよー】

当日、集合場所に行ってみると、お客さんは30人ほど。年齢層は50代〜70代のマダムばかりです。男性参加者はゼロでした。

移動は大型バス。指定された座席に座っていると……!

すでにバス内のあちこちで会話が盛り上がっている! 本当に初対面なのか?と疑うほどで、どうやら人間関係が出来上がりつつある様子。私は会話に入るべきか否か悩んだまま、バスは出発し、レストランに到着しました。

【食事中、店員さんはネタを回す名司会者に】

ランチタイムは80分。そして席は自由席。ぼっちの私は、どの席に座ればいいのか緊張……まるで転校生の気分です。

あまった席に座ろう!と決めて最後まで待っていたら……。

大テーブルのど真ん中に!!

気分転換に酒でも飲むか(涙目)と思い、ハイボールを注文すると「可愛いお酒ね、私も飲むわ♪」と向かいのクールなマダムに声をかけられました。ハイボールって可愛いお酒なの?と思いつつ、彼女のおかげで会話に参加するきっかけに。この後ワインも一緒に乾杯しました。

そうこうしていると、店員さんが「みなさんどちらからお越しですか?」と話題を振ってくれましたみんなが「相模原」「練馬」など話し始め、ある程度会話が落ち着くと、今度はメニューの説明をし、料理を運んできてくれるスマートっぷり。まるで名司会者のように、テーブルの料理と会話をどんどん回してくれるのです!

おかげで緊張もほぐれ、楽しい会話と美味しい料理を心から堪能できました。皮パリパリのチキン最高〜!

【ひとりで自由に回るイルミツアー】

お腹いっぱいになったら、都内のイルミネーションツアーへ。恵比寿のバカラシャンデリア、汐留のカレッタ、六本木の東京ミッドタウンを巡ります。移動中、バスガイドさんが事前にイルミネーションの見所や、オススメのクリスマスマーケットを教えてくれるので、短時間でもパパッと楽しめるのが魅力的。

イルミツアーは自由行動なので、ひとりでイルミネーションを眺め、教えてもらったクリスマスマーケットで買い物を楽しみ、気が済んだらポカポカなバスに乗るだけです。たくさん買い物しても、バスに荷物が置けるのもありがたい。クリスマスツアー、無駄が全くないです!

【ロマンチックなクリスマスクルーズ】

日が暮れたら、楽しみにしていたクルーズタイム♪

3階建ての船は、デッキと2階席が大人気。しかし1階はガラガラ。

なので、1階でビールを飲みながら、レイボーブリッジを眺めてほっこり。家に帰ったら、購入したオーナメントを飾ろう〜とルンルンしていると「また飲んでるのね」という声が。

レストランでハイボールを可愛いと言ったマダムでした。彼女は私の座っているテーブルではなく、少し離れた席に座ってハイボールを飲み始め

「クルーズが好きでね、家族とも来るんだけど、ひとりで来るのも好きなの。今月2回目よ」

と海を眺めながらぽつり。どうしてひとり旅ではなく、ツアー形式を利用しているのか聞いてみると「そうね……。歳を重ねたらわかるわよ。」と乾杯ポーズされました。かっこいい……。

このマダム、よく笑って、ノリノリで、周りを気にかけつつも相手との距離を大事にする心地いいひと。ふと「彼女みたいに年をとりたいなぁ」と思ってしまいました。それくらい魅力的でステキな女性との出会いだったのです。

【総括:優雅にひとりクリスマスデート】

美味しいものを食べて、都内の有名イルミを巡って、最後はクルージング。振り返ってみると、これって理想的なクリスマスデートのコースなんじゃないかな?

移動はバスだから、ポカポカで暖かいし、道も間違えないし、スケジュールも完璧。周りもおなじく「おひとりさま」となれば、気負うこともない。これはぼっちにとって穴場的なクリスマスの楽しみ方なんじゃないかと感じたのでした♪(2019年分はすでに売り切れていたので、来年トライしてみてね)

ぼっち度:★★★★
充実度:★★★★
新しい出会い度:★★★★★★★★★

参考リンク:クラブツーリズム
執筆:百村モモ
Photo:(c)Pouch