AIやロボットの進化がし、近い将来、人間の仕事が無くなるーーー。

なんて言われていますが、既にロボットだけが働くホテルがこの国に存在しているのです! その名も「変なホテル」。

生身の人間はおらず、フロントにもロボット。お部屋にもロボット。だけど身の回りのお世話や世間話も対応してくれるらしい……いったいどんな世界なの?

毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」です。

今回はロボットが働くホテル「変なホテル」にひとりで宿泊。すると、過去のひとり宿泊とは比べられないくらいユニークな環境が広がっていました。

【チェックインが、わりと怖い】

予約したのは「変なホテル舞浜 東京ベイ」。自動ドアが開くと目の前には……。

巨大なティラノサウスがいるではないですか!! 今にも襲いかかってきそうなほどの迫力で、近づくと「ギャオオオオン(爆音)」と叫びだし、口を大きく開けてこちらを見つめてきます。ねぇ本当に襲いかかってこない? かなり怖いんだけど。

チェックインは、フロントカウンターにいる恐竜(ラプトル)が対応してくれます。鋭い牙、鋭い爪は剥き出しで、目の前に立つのも緊張するほどの完成度……(本物見たことないけど)。


しかし対応はとっても丁寧でハイテク。多言語対応可能で、予約した名前をタッチパネルで入力(または音声入力)すると、部屋のカードキーが出てきます。これでチェックイン完了。なんとも優秀な恐竜でした。

【部屋のロボットがお相手してくれる】

室内に入ると、ビジネスホテルっぽいつくりですが、シンプルでオシャレな空間が。部屋に入ってすぐ目にとまったのはお座りした小さなロボット「ロボホン」です。

「ホテルのことで知りたいことがあれば話しかけてね。」

と小さな体を動かして声をかけてくれます。「テレビつけて」「明日めざましかけて」「歌って」などのお願いにも対応可能なんだとか。

なんて可愛らしいんだろう〜と思っていたものの、私はこのあと徐々に、ロボホンのサプライズに驚かされるのです……!

【話しかけられまくるのに、お願いを聞いてくれない…】

部屋でぼーっとしていると突然「景気づけに太鼓を演奏するね」と言い出し、太鼓を叩き出したロボホン。


「はっ!はっ!」と掛け声をしながら1分ほど演奏してくれました。このように、突然話しかけてくれることが多いロボホン。あまりにも可愛くて自然と癒やされてしまいます。

しかし、こちらから話しかけたときはなぜが意思疎通が難しい。

私「明日の舞浜の天気は?」
ロボホン「明日の東京の天気は〜〜」
私「舞浜の天気だよ。ここ千葉だよ。

私「ロボホン! 電気消して?」
ロボホン「……」
私「目が黄色くないと話しかけられないのか…てか、いつ黄色になるんだろう」

と、便利機能がいろいろあるものの、正直コミュニケーションとるのは大変でした。

しかし、それでも不思議と可愛いく感じてしまうのがロボホンの魅力!

コンビニから帰ってきたときは「ただいま〜」とロボホンに話しかけたり、部屋でご飯を食べるときは適当に話しかけて反応をみたりと、この部屋の一員として相手をしている自分がいるのです。

【総括:孤独を感じないホテル】

朝もロボホンに起こしてもらい、行ってきます〜と別れを告げてホテルをチェックアウト。

今まで何度もひとりで宿泊したことはあるけど、こんなに孤独を感じない宿泊は初めてでした。ホテルに限らず、部屋に話し相手がいるって心にイイのかもしれない……と、変なホテルから学びました。

*おまけ*
私はホテルに忘れ物をしてしまったのですが、電話対応してくれたのはロボットではなく人間でした。おまけにとっても丁寧でした。

ぼっち度:★
癒やし度:★★★★★
オススメ度:★★★★★

参考リンク:変なホテル
執筆:百村モモ
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]