イギリス版『VOGUE 7月号』の表紙を飾るのは、パンデミックの中、最前線で働く “エッセンシャルワーカー” たち。感謝と敬意を表すべく、3人の女性たちをモデルとして起用しています。

彼女たちの職業は、スーパーの店員、助産師、電車の運転手。

撮影したのは、 “新世代の旗手” と呼ばれる、ファッション写真家でありドキュメンタリー写真家のジェイミー・ホークスワース(Jamie Hawkesworth)さんです。

【「今では私たちが重要だと感じている」】

1人目のモデルは、スーパーでレジを担当しているアニサ・オマール(Anisa Omar)さん。

オマールさんは『VOGUE』の取材に対し

「パンデミックが起きる前は、私の仕事はそれほど大したものじゃなかった。でも今は、私たちの重要性がとても増しているように思う。」

とコメント。「キーワーカーと呼ばれるのも悪くない」と茶化しつつも、表紙で見せた表情からは、人々の生活を支えよう強い意思を感じます。

【ママたちのため日々走り回る地域の助産師さん】

2人目のモデルは、地域の助産師として働くレイチェル・ミラー(Rachel Millar)さん。

出産の世話をするのはもちろん、まもなくお産を迎える母親たちのため自転車で家々を回り、不安を和らげているといいます。

今までに経験したことがない事態にあって、ミラーさんたちも日々、どうすべきか試行錯誤しながら、妊婦さんたちのケアにあたっているのだそう。

【ロンドンの交通を守る!】

3人目のモデルは、ロンドンで電車の運転手をしているナルギス・フォースフォード(Narguis Horsford)さん。

2つの路線を運転していて、時には午前1時30分に出勤(!)することもあるのだとか!

何もかもが変わってしまい「当たり前なことなどなかった」と気づいた今、自分の仕事にやりがいを感じていると話していました。

【郵便局員なども参加】

今回表紙として採用された3名以外にも、エッセンシャルワーカーとして『VOGUE 7月号』に登場する女性がいるよう。

撮影を担当したホークスワークさんのインスタグラムには、郵便局員のカーリー・スコット(Karrie Scott)さんと、国民保健サービスで働くユーニス・ウコ(Eunice Ouko)さんの写真が投稿されています。

「私は、キーワーカーです」――そう胸を張って最前線で働き続ける女性たちに、心からの感謝と敬意を示したいものです。

参照元:VOGUE UKInstagram @britishvogueInstagram @jamie.hawkesworth
執筆:田端あんじ (c)Pouch