2021年1月22日にTBS系でスタートした、長瀬智也さん×宮藤官九郎さんタッグの新ドラマ『俺の家の話』。

プロレスラーの息子・寿一(じゅいち / 長瀬さん)が、父・寿三郎(じゅさぶろう / 西田敏行さん)の介護のため家に戻ってくる……というお話で、クドカン作品らしい笑える展開が盛りだくさん!

そのいっぽうで「介護」「学習障がい」「遺産相続」「離婚」などリアルな今を描いた作品で、放送直後から大きな話題となりました。

【第1話あらすじ】

能楽の観山流宗家に長男として生まれた寿一は、幼い頃から「神童」と呼ばれていましたが、17歳で家出してプロレスラーに。

人気レスラーとなった後は、結婚して1人息子を授かるも、離婚。養育費を払うべく「さんたまプロレス」という団体に所属して、試合を繰り返す毎日を送っていました。

そんな中「父危篤」の知らせが入り、25年ぶりに実家へ戻ることに。父は奇跡的に持ち直しましたが、介護が必要になってしまいます。

寿一は、これを機にプロレスラーを引退。介護をしながら、父の後を継ぐことを決意するのですが……。

【寿一の切ない想いと決意が胸を打つ】

人間国宝ということもあり、子育てに参加してこなかった父。ろくに会話もなかったことが辛く、寿一の心の中にはずっと

「父と話したい。なんでもいいから褒めてほしい」

という思いだけがありました。

プロレスラーになったのは、唯一の「父との共通の話題」だったから。能楽師として後を継ぐ決心をしたのは、褒めてほしかったから。

そんな切ない想いに胸を打たれるいっぽう、

「あんた(父)がやってくれなかったこと、全部やってやるよ」

と宣言する場面では、「父と同じことは繰り返さない」という強い決意を感じます。

【「親の介護」と「学習障がい」が話題に】

ネットで話題になったのは「親の介護」。

お風呂の介助をする際に「息子だから、できない」と言葉を詰まらせる場面や、「父に認知症の傾向がある」ことを知った家族の反応がリアルで、胸を打たれた人が多かったようです。

もうひとつ話題に上っていたのが、寿一の息子・秀生(羽村仁成さん)が持つ「学習障がい」。

「学習障がい」を真正面から描くドラマは少ないこと、秀生を演じる羽村さんの演技がとても自然だったこともあり、反響が大きかったようなんです。

ツイッターには多くの反応が寄せられていて、

「まさに我が家でも同じ状況だっただけに、すごく引き込まれた」
「離婚、ローンの返済、選手生命、息子の学習障害と多動症、親父の介護と認知症、後継・相続問題……『俺の家の話』なのに、多くの家族が今直面している “みんなの家の話” を描いていて、それをシリアスすぎず1話の中で笑い泣きさせながらみせるってどんだけ」

といったコメントが見られます。

今作で取り上げられているのは、世の中の人々がリアルに直面している、シリアスなテーマ。

にもかかわらず、「考えさせられるいっぽう、みんなで楽しく観られるドラマ」に仕上げているのがスゴイ……!

【個人的には江口のりこ&ロバート秋山夫妻がツボです】

今作にはまだまだ見どころが多く、

・キャラが濃すぎる寿一の兄弟&義家族(江口のりこさん&ラッパーの夫を演じるロバート秋山竜次さん夫妻など)
・大人計画の面々が多数出演(荒川良々さん演じるケアマネージャーにじわり)
・父の再婚相手として現れたさくら(戸田恵梨香さん)は後妻業!?

など、いろんな角度から楽しめます。第2話以降も非常に楽しみです。

参照元:TBSテレビTwitter @oreie2021Twitter検索 俺の家の話 介護
執筆:田端あんじ (c)Pouch

▼長瀬さんは今作のために体重12キロ増量して肉体改造したそうです(すごい)