台湾旅行での楽しみのひとつが、食べ歩き! 特に屋台がずらっと並ぶ夜市を歩いていると、現地の熱気を感じてワクワクするんですよね。

このシリーズでは、台湾に詳しい筆者が夜市でぜひおすすめしたい屋台グルメを、最新の取材情報を元に詳しく紹介していきます。

今回ご紹介するのは、卵焼きこと「玉子焼(ユーズーシャオ)」。日本人にとって馴染み深いメニューですが、台湾バージョンはトッピングがおもしろいんです……♡

【名物屋台が台北にあるよっ!】

訪れたのは、台北の夜市「饒河街觀光夜市(ラオフージエグアングアンイエシー)」にある名物屋台「金蛋爆漿玉子焼(ジンダンバオジャンユーズーシャオ)」

「金蛋=“金の卵”」「爆漿= “具材があふれるほどの量”」という意味。なので、このお店の名前そのものが「あふれるほどの量のトッピングが入った卵焼きを提供する屋台」と、なんだかユニークなんです♪

【いったい何が日本と違うの…!?】

提供されている卵焼きは以下のとおりです。全部で11種類あり、どれも中にチーズとコーンが包まれていますよ。

<75元 / 約346円>
・明太子(魚卵)

<70元 / 約323円>
・エビサラダ(龍蝦沙拉)
・あわびサラダ(鮑魚沙拉)
・ピリ辛ほたて(辣味干貝唇)

<65元 / 約300円>
・エビパイナップル(鳳梨蝦仁)
・カニカマアスパラ(蟹肉蘆筍)

<60元 / 約277円>
・ハムコーン(玉米火腿)
・ツナサラダ(鮪魚沙拉)
・黒コショウベーコン(黑胡椒培根)

<55元 / 約254円>
・フルーツミックス(綜合水果)
・モモ(水蜜桃)

日本の卵焼きを想像していくと思いもよらないトッピングがあって、好奇心が刺激されちゃう……!

ちなみに人気メニューは順番に、明太子、エビサラダ、エビパイナップル、カニカマアスパラ、ピリ辛ホタテとのこと。店頭にはサンプルも並んでいたので参考にしてみて。

私は人気No.1の「明太子」と、ちょっと冒険して「エビパイナップル」を注文してみました。

注文が入ると、1個ずつていねいに専用のフライパンで焼いて、盛り付けてくれますよ~♪

【1番人気の明太子…だよね!?】

まずは「明太子」から食べてみましょう。ひとくちいただくと、やわらかくふわっと焼かれた卵焼きはほんのり甘めで、中にはたっぷりのコーンとチーズが♡

上には台湾独特の甘いマヨネーズがかかっているのですが、かつお節と青のりも加わることで甘さが緩和され、絶妙な味のバランスが生み出されています。

でも……明太子なのに辛くないような!?

じっくり味わってみると、これは明太子ではなく“とびっこ”でした! 実は台湾では「明太子」と書かれていても、とびっこが使われていることが多いみたい。

想像していたのとは違う味だったけど、とびっこのプチプチした食感がアクセントになっていて、これはこれでおいしいです♡

【これはスイーツか?】

「エビパイナップル」は、見た目のインパクトがすごい!

その名のとおり卵焼きの上にパイナップルとエビ、その上に大量の甘いマヨネーズをかけ、チョコフレークをトッピング、サイドにはかつお節が添えられています。

お味はエビのぷりぷりした食感とパイナップルの甘酸っぱさを甘いマヨネーズが包み込んでいて、まるでスイーツのよう

卵焼きはもはや名脇役に徹していて優しい味をプラスし、サイドのかつお節はしっかりと味の主張をしてきます。聞こえは驚くかもしれませんが、味のバランスは取れていて、ちゃんとおいしいから不思議。このメニューを考えたひと、創造力が豊かだわ……!

【ユニークな卵焼きで台湾を感じる】

饒河街觀光夜市は台北MRT松山駅5番出口の目の前にある、アクセス便利な夜市。

入り口近くには常に行列ができている胡椒餅の屋台「福州世祖胡椒餅」など数々の美食がそろっていますよ~♪

この夜市に行ったら、ぜひトッピングが独特な台湾の卵焼きを味わってみてほしいです!

※日本円への換算は、2023年12月現在のものです。

■今回紹介した店舗の情報

店名:金蛋爆漿玉子焼
住所:台北市松山區饒河街153號(Googleマップ)
営業時間:18:00~23:00
定休日:なし

撮影・執筆:Yui Imai
Photo:(c)Pouch