台湾旅行での楽しみのひとつが、食べ歩き! 特に屋台がずらっと並ぶ夜市を歩いていると、現地の熱気を感じてワクワクするんですよね。

このシリーズでは、台湾に詳しい筆者が夜市でぜひおすすめしたい屋台グルメを、最新の取材情報を元に詳しく紹介していきます。

今回は、いかのとろみスープ「花枝焿(フアジーグン)」。台北郊外の「基隆廟口夜市(ジーロンミャオコウイエシー)」で味わってきました♪

【どんな食べ物なの?】

「花枝焿」という漢字はなかなか日本では馴染みのない並びですが、「花枝」は “いか”、「焿」は “とろみのあるスープ” という意味があります。

また、台湾ではとろみスープの具材といえば豚肉が多いのですが、海に近い港町では海鮮が使われていることが多いんですよ!

【港町の夜市で味わってみよう♪】

ご紹介するのは、台北郊外の港町にある夜市「基隆廟口夜市」の人気屋台です。

看板には「花枝焿・大麵炒(フアジーグン・ダーミエンチャオ)」と、提供されている2つのメニューがそのまま店名として書かれてます。ちょっと惜しくてなんだか可愛い「いかスープー焼きそば」と日本語訳もありました♪

ほとんどの人は、このスープと焼きそばを1つずつ注文しているみたい。なので、私も現地の人たちにならって注文してみますっ。

ちなみにスープにはパクチー(香菜)が入っているので、苦手な人は「不要香菜(ブーヤオシャンツァイ)」と伝えて抜いてもらってくださいね。

注文を済ませると同時に店員さんは目の前の大きな鍋からスープをすくい、さらに別の店員さんが麺をお皿にのせ、ほんの1分ほどで料理が目の前に! はや~~~い!

料理を受け取ったら会計を済ませましょう。値段は、いかのとろみスープが60元、焼きそばが25元。合計85元(約400円)でした。

【とろみは意外と控えめ?】

スープの中には、いかのつみれがたっぷり。さっそくいただいてみると、コリコリとしつつ弾力のある食感で、噛むほどに甘みが伝わってくる~~~!

これきっと、新鮮なんだろうなぁ。

スープのとろみは控えめでサラっとしていました。海鮮の旨味にパクチーの独特な味わいがアクセントになっていましたよ。

焼きそばの見た目はかなりシンプルですが、ニンニクのパンチある味わいがくちいっぱいに広がります……!!! あら、意外と刺激的なのね。

ほどよい固さの麺には「烏醋(ウーツー)」と呼ばれる甘酸っぱいソースがかかっているのですが、これがまたニンニクと相性がいい! あっという間に食べちゃいましたっ。

【台北からちょっと離れてます】

基隆廟口夜市は、台北駅や松山駅から電車で約40分ほどの台湾鉄道・基隆駅が最寄り。駅からは徒歩10分ほどです。

台北からは少し距離がありますが、グルメの宝庫だと地元民からの評判が高い夜市なんですよ。

屋台はL字型にズラーッと並んでいて、提灯に囲まれたメイン通りの屋台にはそれぞれ番号がふられています。すべての看板には日本語訳がついていますよ♪ ちょっぴり間違っていたってご愛嬌です。

メイン通りを抜けて東へ曲がると、今度は両端に屋台が所狭しと並んだ通りに突入します。こちらの通りは、日本語訳は屋台によってあったりなかったり。
カニやエビ、イカなどの海鮮グルメが豊富なのも港町の夜市ならでは。海鮮好きさんに、ぜひ訪れてみてほしい屋台ですっ。

※日本円への換算は、2023年11月現在の情報です。

■今回紹介した店舗の情報

店名:花枝焿・大麵炒
住所:基隆市仁愛區仁三路攤位號第40號(Googleマップ)
屋台番号:40番
営業時間:10:00~深夜1:30
定休日:なし

撮影・執筆:Yui Imai
Photo:(c)Pouch