子どもの頃からインターネットに触れてきた、生粋のデジタルネイティブ「Z世代」。

ある調査によると、Z世代の76.2%がLGBTQ+を認識。SNSなどを通してLGBTQ+に関する情報に触れているため、 “身近な存在”と感じているみたい。

また、ジェンダー意識も高いため、特定の言葉や表現に “違和感” を覚えることも多いようなんです。

【「男のくせに」「女子力」に違和感】

参考にしたのは、若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」が15~24歳の対象者222名に行った「ジェンダーに対する意識調査」。

調査を見ると、ジェンダー意識について、親世代や社会全体とのギャップを感じていることがわかります。

注目したいのは、「あなたが日常でジェンダーやLGBTQ+関連で違和感を持ったシーンや言葉はありますか」に対する答え。

Z世代は、ジェンダーの固定概念にとらわれた発言に違和感を覚えるよう。

例として

男のくせに泣くな
女子力高いね
恋人の有無を聞くときに、彼女(または彼氏)いる?と聞かれること

といったものがあげられていました。

【性別にまつわる固定観念は根強い…】

「男なんだから~」「女なんだから~」という決めつけは、令和になった今でもたびたび耳にします。

そのほかにも、おもちゃや本のコーナーが性別で分かれていたり、男女で給料の差があったり、脱毛やメイクをする男性に偏見を持ったり……性別や固定観念でひと括りにするパターンがまだまだ多いのが現状です。

こうした状況にZ世代は違和感を抱いているみたい。調査時のグループインタビューでも、

「相手を褒める時は “女子力高い” などではなく、 “お菓子作りが得意で器用だね” とか “髪型変えたね” とか、その子が工夫しているところを伝える」
「ゲイの友達から『ゲイの友達が欲しいと言われるのが、自分という個性ではなくゲイというカテゴリーとして見られているようで嫌』と聞いた。悪気があって言っているのではないと思うが、知らないがゆえに傷つけていることがある。その人のパーソナリティに重きを置きたい。」

といった声があがっていて、ジェンダー意識が非常に高いことがうかがえます。

【Z世代が中心となった日本に希望を感じます】

Z世代が「今後世の中のスタンダードになって欲しい」と望むのは、

「男らしさ、女らしさなどではなく、自分らしさを認めてくれる社会」(52.3%)
「決めつけや固定概念や偏見で判断されない社会を目指したい」(45.9%)
「性別関係なくファッションを楽しめる」(44.1%)
「性別関係なく仕事で活躍できるチャンスが与えられる」(44.1%)

といったこと。彼らが目指す未来を実現するべく、私たちも理解を深められるよう積極的にジェンダー問題について考えていくべきですね。

さてみなさんはこの結果についてどう思うでしょうか。そのほかの調査結果については公式サイトをチェックしてみてくださいね。

参照元:SHIBUYA109 lab.プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch

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