人によって個人差が大きい「生理」。中には症状がひどくて、仕事に支障が出るほどだという人もいますよね。

そこで労働基準法で認められているのが「生理休暇」

けれど、あるアンケート結果によると、実に80%以上の女性が「生理休暇を利用したことがない」と答えているんです。

令和時代の生理休暇の実態とは、どのようなものなんでしょうか?

【現代女性の8割が「生理休暇を利用したことない」】

このたび公開されたのは、キャリア転職センターが全国の2400人の女性に対しておこなった「生理休暇の実態に関する市場調査」

「社会人になってから『生理休暇』を利用した経験がありますか?」という問いには、「ある」が16%、「ない」が84%という結果になりました。

ほとんどの女性が生理休暇を取らずに働いていることがわかりますね。たしかに、自分の会社員時代を思い返してみても、生理休暇を利用したことってありませんでした……!

【「利用しようとしたら上司に断られた」なんて声も…】

今回のアンケートの結果を見てみると、そもそも「生理休暇が労働基準法第68条に定められていることを知らない」と回答した人が6割近くいます。

また、「現在の就業先で生理休暇を利用することはできますか?」という問いに、「できない」「わからない」と答えた人は全体の7割以上となります。

アンケートでは、「会社に生理休暇の制度がない」「雇用契約書に記載がない」「利用しようとしたが、上司や労務に断られた」というコメントも見られました。

生理休暇は1947年に労働基準法に定められてからすでに70年以上も経っているというのに、これほどにも浸透していないとは……。

逆に言えば、生理でつらい思いをしながらも、会社に申し出ることなく無理して働いている人も多いということかもしれません。

【生理休暇は法律で認められた権利】

繰り返しになりますが、生理休暇は労働基準法で

使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない

と決められており、どの会社にいても利用できる制度です。

職場の状況や雰囲気によっては取得しづらいことがあるかもしれませんし、有給扱いか無給扱いかは会社によって異なりますが、生理休暇を取得する権利自体は法律で保証されています

生理休暇が取得しやすい世の中になるには、まずはこうした認識が広く普及することが第一といえるかもしれませんね。

「生理休暇の実態に関する市場調査」の結果をさらに詳しく知りたい方は、参照元からご覧ください。

参照元:プレスリリースキャリア転職センター
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch

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