2021年6月21日は「夏至」。

この日、映画『ミッドサマー』公式ツイッターがつぶやいた内容が話題になっているんです。

今、映画業界で問題となっている「ファスト映画」と呼ばれる動画への注意喚起なのですが、映画の内容を知っている人は、震え上がってしまいそう……!

【「ある表現」に反応する人が続出】

『ミッドサマー』公式ツイッターが夏至の日に投稿したつぶやきは、次のとおり。

「YouTube等の動画サイトに掲載されている本作『ミッドサマー』の本編映像を使用した解説・紹介動画について、公式に発表された予告等以外のものは、本作映像を無断で使用し著作権を侵害しているものです。
然るべく対処して参りますが、皆様決してご利用なさいませぬよう、お願いします」

このつぶやきにある「然るべく対処」という表現に反応する人が続出したんです。

【「然るべき対処」に反応する理由とは?】

『ミッドサマー』の舞台は、スウェーデンのホルガ村で行われた90年に1度の「夏至祭り(ミッドサマー)」。

物語のキーとなるのは、「夏至祭り」に招待された7人の若者たち。

雲ひとつない青空の元、若者たちに身の毛もよだつ出来事が次々起こる……といった内容となっておりまして、映画ファンのあいだでは「トラウマ級のホラー映画」とも称されています。

若者たちはことごとくひどい目に遭うのですが(だいぶオブラートで包んでいます)、この「ひどい目=然るべき対処」と感じた人が多かったようです。

そんなわけで、ツイッターには「然るべき対処=ホルガ村への招待なのではないか」「クマの毛皮を着せられちゃう」といったコメントが寄せられており、想像するとじわじわ怖くなってくる……。

【背景にある「ファスト映画」問題とは】

この『ミッドサマー』公式ツイッターの注意喚起は単なるネタではなく、非常に深刻な問題を含んだもの。

というのも、今回の呼びかけは明らかに、近頃問題になっている「ファスト映画」や「あらすじ映画」を指していると思われるからです。

「ファスト映画」とは、2時間の映画を約10分にまとめたもので、

・映画の映像や静止画を無断で使用して著作権を侵害している
・多額の広告収入を得ている
・映画本編を見ないことにつながる懸念もあり、映画業界に打撃を与えている

という問題があり、映画業界が法的な措置を検討していることが先日報道されました。

もしウェブ上で見かけても、利用しないよう気をつけましょう。

参照元:Twitter @midsommarjp
参考リンク:NHK NEWSWEB
執筆:田端あんじ (c)Pouch

▼あえて「夏至」にツイート