勉強する気になっても、親から「勉強しなさい」と言われると、「今やろうと思ってたのに!」と、たちまちやる気がなくなる。でもなんでやる気がなくなっちゃうんだろう……。

こうした、大人でも理由を答えられないような “ふしぎ現象” には、すべて名前がある(!)ってご存じでしたか?

このたび発売された新刊『大人も知らない? ふしぎ現象事典』を読めば、ふしぎ現象の正体がわかりますよ~!

【イラストはヨシタケシンスケさん】

2021年7月7日にマイクロマガジン社から発売された『大人も知らない? ふしぎ現象事典』(1100円)。

世の中に溢れる数々のふしぎ現象を、絵本作家・ヨシタケシンスケさんのイラストを用いて、わかりやす~く説明してくれています。

【あの現象は「ブーメラン効果」だった!】

たとえば、

・勉強する気になったときに、親から「勉強しなさい」と言われるとやる気がなくなる

という現象は、心理学における「ブーメラン効果」というのだそう。

自分が考えていたのと同じことを主張されると、逆の方向に意見を変えてしまう「心の働き」なんですって!

また、「親は勉強しなくていい=子どもと立場が違う」という背景も、やる気がなくなる原因のひとつのようです。

たしかに子どもの頃を思い返せば、「親は勉強しないくせにズルイ!」という気持ちが、少なからずあったかも。

解決するには「誰かに言われる前に勉強するしかない」というのも、解説を読めば納得ですね……。

【自ら不利な条件を作ってリスク回避!?】

もうひとつ注目したいのは、

・テストの前の日になると部屋の掃除がしたくなる

という、ふしぎ現象です。

テストにかぎらず、「締め切り・提出期限が迫っている」など、早急にやらなきゃいけないことがあるときにかぎって、部屋の掃除がめちゃくちゃしたくなるんですよねぇ。

このふしぎ現象の名前は「セルフ・ハンディキャッピング」。

ハンディキャップとは「他と比べて “不利” な条件」のこと。またセルフは「自分自身」という意味です。

つまり「セルフ・ハンディキャッピング」とは、自分自身で不利な条件を作り出しているということ!

もしテストの点数が悪くても、「掃除をしていたから……」と自分に言い訳できるようにしている(!)そうなんです。

知らず知らずのうちに、こんなかたちでリスク回避しようとしていただなんて、自分でもびっくりだわっ。

【どれもこれも「あるある」ですね~】

『大人も知らない? ふしぎ現象事典』には、そのほか

・同じアニメが好きな人とは、すぐに仲良くなれる
・「期間限定」と書いてあるお菓子をつい買っちゃう
・お手伝いでもらったお金は大事にするけど、お年玉でもらったお金はすぐ使っちゃう
・かき氷を一気に食べると頭がキーンとなる

といったふしぎ現象について解説がされています。

今まで漠然と抱いていた「ナニコレ?」を解明したい人は、読んでみるべし☆

参照元:マイクロマガジン社プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch