ヨーロッパに在住している土地柄、色んな国の人々に出会い、カルチャーショックを受けることも数知れず。

色んな国の友人と話していて興味深かったのが、「おにぎり」のようにサクッと作れる軽食が各国にはあること。

「食パンにジャムとバターを塗るくらいでしょ?」と高を括っていたら、アイルランド人から衝撃の料理を教えてもらいました

その名も「Crisps sandwich (クリスプスサンドウィッチ)」。

なんとクリスプス(ポテトチップス)をパンで挟んだだけのサンドイッチなのです。

友人の個人的な意見かと思い調べてみたら、アイルランド大使館まで推している!! ひょっとしてこれ、美味しいのかしら……?

【クリスプスサンドウィッチとは】

読んで字のごとく、食パンにポテチを具材として挟んだもの。

アイルランドの国営航空『エアリンガス』では以前、機内食としても販売されていたほどに愛されているメニュー

ポテチの風味を最大限に生かすために、ソースやケチャップなどの味付けは無し。

材料がシンプルだからこそ、良質なアイルランド産のものを使うことがポイントだそう。

【用意するもの】

・食パン
・マーガリン
・ポテチ

その昔、バターは高級品だったので(いまは250g 150円くらいで買える)マーガリンを使うのがセオリーなんだとか。

昔の方法を再現するためにマーガリンを使用しましたが、バターでももちろんOK。

ポテチはTAYTO(テイヨー)の、チーズ&オニオン、ソルト&ビネガーの2種類をチョイス!

日本でいうカルビーや湖池屋のような、アイルランドでは超有名なメーカーです。

【秒速で作れる】

作り方は簡単。食パンにマーガリンを塗ってポテチをのせるだけ。
パンはそのまま使用するのが一般的ですが、お好みでトーストしても良し!

説明する必要も無いくらい簡単!

【実食① チーズ&オニオン】

1つ目はチーズ&オニオン味。

この味は中毒性があって、1袋をペロリと食べ切ってしまうくらいおいしいんです♡

大本命とパンとのコラボはいかほどか……!

バリバリっとした、歯ごたえは満点!

ただコレ、きっとみなさんのご想像通りで、パンとポテチを一緒に食べているだけですね……。

食パンとマーガリン、ポテチのハーモニー……なんて奇跡は起こらず想像通りの味

よく言えば、サクサクの衣だけをパンに挟んだ感じ。

個性の強い三銃士が味を殺し合っているかのようでした。

【実食② ソルト&ビネガー】

続いてはソルト&ビネガー味。きっとオマエさんも同じなんだろうな……

!!!!!

ひとくち食べた瞬間に「あり!」と思いました。

マーガリンとポテチのこってりコンビに、酢の風味が入ることによってさっぱり!

例えるならば、揚げ物にレモンを入れて味変する感覚。

酢がアクセントになって、おいしい~♡

【感想】

正直、食べる前は「美味しくないのでは……」と思っていたのですが、ポテチの味によっては美味しいと感じました。

材料がほぼ炭水化物とオイルだけなのでかなり重たい食べごたえなのですが、1つ数十円たらずで手軽にお腹を満たせるのは良いのかも?

【パンの〇〇付き食パン】

ちなみにアイルランドでは、食パンを一斤買うと、パンの耳ならぬ「パンの側面」が付いてくるんです。

フタのように1番上に置くことで、パンの乾燥を防ぐ役割があるそうです。

この側面を食べるのは少数派のようで、食べていると驚かれます。

参照元:Twitter @IrishEmbJapan
, Independent.ie
撮影・執筆:香月実穂

Photo:(c)Pouch