以前、東欧レストランで食事をしたときのことです。メニューに“いくら”を使った前菜があったので、注文してみたところ……。

いくらがのった食パンが出てきました。え、パンにいくら!?

味の想像がつかない組み合わせと、見た目のインパクトにギョッとしたものの、食べてみてびっくり!! とてもおいしかったのです。

いくらとパンがあればすぐにできるので、それ以来、家でもときどき作っています。

というわけで、本日は「いくらパン」を作ってみましょう♪ 騙されたと思ってぜひお試しあれ。

【材料】(2人分)

いくら…大さじ2
食パン…薄切りのもの1枚
無塩バター…15g

【作り方】

1. 食パンを4等分(四角または三角)に切る。

2 それぞれにバターを薄く切ったもの、いくら、と順にのせる。

以上です! どうです? カンタンでしょ?

【まろやかなおいしさ☆】

クリーミーなバターと塩気のきいたいくら、ふわりとした食パンが三位一体となって、絶妙なおいしさです。

食パンといくらだけではいくらがこぼれて食べにくいし、味のバランスも悪いのですが、バターを塗ることでいくらが安定し、そして、味もまろやかになるから不思議。

ポーチで以前ご紹介した、フランスのおつまみ「大根バター」のように、意外なおいしさが楽しめるお料理だと思います。

【ロシアの定番おつまみです】

冒頭の東欧レストランの店主によると「魚卵をよく食べるロシアを始め、東欧地域ではおつまみとして、広く食べられている」のだとか。

ネットで検索してみると、ロシア語(красной икрой)でたくさんのいくらパンレシピが出てきました。食パンは薄切りのものを使い、そのままでも、軽くトーストすることも。

バターはスライスすることもあれば、室温に戻したものを塗ることもあるみたいですよ。どちらにしても、バターはたっぷり使いましょう♪

ちなみにロシアではウォッカを合わせるそうですが、シャンパンやスパークリングワインにもよく合いますよ。

「いくらにはご飯か酢飯」という、概念がくつがえされるぐらい、新鮮なおいしさの“いくらパン”。だけど塩気が効いているので、おつまみとして、少しつまむのがいいみたいです。

簡単に作れるので、みなさんもぜひ試してみてくださいね!

撮影・執筆:sweetsholic
Photo:(c)Pouch