「あの頃に戻りたい……」的な瞬間は誰にでもあると思いますが、悲しいかな、時を遡ることはできません。
ただし、あの頃のカレーをもう1度味わうことはできちゃうんです。
創業昭和5年、水牛食品株式会社の「なつかしの昭和カレールウ」があれば、昭和のカレーを気軽に楽しめるんだそうな。
昭和のカレーって、どんな味がするのか、何が今のカレーと違うのか、めちゃくちゃ気になりますよね?
ということで昭和60年生まれの私が実際につくってみましたYO!
【王道的材料デス】
ところで、日本で最初にカレー粉がはじめて発売されたのは明治38年。
すでに明治時代にはカレーが存在していたと考えると、昭和カレー(なつかしの昭和カレールウ)の味はもしかしたら家庭でお馴染みになったカレーの味が楽しめるのかも? さっそくパケ裏をチェックして材料を集めます!
使用する材料はお好みの肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、そして「昭和カレールウ」。
あら、意外と今と変わらない? カレーといえばコレ的な王道中の王道な材料です。
ちなみにカレールーは今みたいな固形ではなく、粉末状でした。
【昭和なカレーをつくるよ】
パッケージ裏面にかかれているつくり方を参考につくっていきます。まずは適当な大きさに具材を切ります。
野菜と肉を炒めて……
水を加え、煮上がったら火を止めてカレールーを入れ、再び弱火で煮込んだら完成。
【現代のカレーのつくり方同じだw】
つくる工程も今のカレーと同じ過ぎて、ちょぴり拍子抜け。もっと昭和が炸裂してくるのかと思ったよね? そう期待しちゃってたのワタシだけじゃないよね???
とうことで完成でーす。そうか、ステンレスで出来てるあのカレー入れる容器、あれがあれば昭和な見た目を出すことができたんだなあ。残念。
【昭和の味は?】
見た目は若干黄色みが強めです。気になる味は……
小麦粉感が強いカレーでした。子ども用のレトルトカレーに似ていて、奥にほんのりスパイスの存在を感じるけれど、まったく辛くない不思議な味。
私が思う今のカレーって、食べたあと香りとか味とかカレーの余韻が残るじゃないですか。あれがまったくないのです。後味さっぱりで、食べた5分後には、取引先のお偉いさんと会議ができるレベルの口内の爽やかさです。
現在世間に流通している言わば “美味しいカレー” は、スパイスや隠し味を使用して五感に訴えてくるものが多いですが、「なつかしの昭和カレー」はいい意味で無個性というか、あえてカレーを主張してこないカレーでした。
一言で言えば「こんなカレー食べたのはじめて!」という驚き。なかなか面白い体験でした。
【おまけ:ルーが優秀】
固形のカレールー比べると、粉状になっているせいかダマになりにくくサッと溶けてくれた点は好印象でした。さらにパッケージも袋でサッと開けやすいのも◎
この開けやすさと溶けるスピード感は、時短で食事をこしらえたい令和の働くオトナたちにとってはとてもポイント高いと思います。
昭和をカレーで感じてみたい人にはぜひ挑戦してください。
参考リンク:水牛食品、ハウス食品
撮影・執筆:黒猫葵
Photo:(c)Pouch
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