国民的漫画『ドラえもん』の生みの親として知られる藤子・F・不二雄さん。彼には「S=すこし F=ふしぎ」なSF短編漫画を執筆するというライフワークがありました。

未知のウイルスによる未曽有の災厄や核戦争の脅威、食糧危機と超高齢化、そして神の領域まで浸食しかねない生命科学技術……。

まるで21世紀の未来を予言していたかのような、ブラックでシュールで刺激的なSF短編漫画が、2023年に実写ドラマ化されることに!

どんなお話がラインナップされているのか、一緒にチェックしていきましょう。

【放送に先がけて5作品を発表!】

2023年春にNHK BSプレミアム・BS4Kにて放送される「藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ」。藤子・F・不二雄生誕90周年を迎える記念すべき年に、長年ドラマ化が待ち望まれていた全10作品が実写ドラマ化されることになりました。

放送に先がけて発表された、5作品のラインナップおよび出演者はこちらです!

■『流血鬼』
ヨーロッパで発生した謎の奇病「マチスン・ウイルス」によって人々が吸血鬼に!
出演者:金子大地さん、堀田真由さん、加藤清史郎さん

■『昨日のおれは今日の敵』
締め切りに追われる漫画家が、タイムスリップを続けながら過去の自分自身と対峙してゆく。
出演者:塚地武雅さん

■『テレパ椎』
人の心の声が聞こえる不思議な実を手にするも、聞きたくなかった本音を耳にして世界が一変!
出演者:水上恒司さん

■『定年退食』
食糧危機に陥った未来。食糧配給制度が復活したこの世界では老人が苦境に立たされていた……。
出演者:加藤茶さん、井上順さん

■『メフィスト惨歌』
失業し、友人に裏切られ、好きな女性にもフラれた主人公が悪魔と取引するさまをコミカルに描く。
出演者:又吉直樹さん、鈴木杏さん、遠藤憲一さん

【残りの5作品も気になりますね…】

選ばれた作品の中には、わたしたちが直面している問題に通ずるものも。

未知のウイルスがはびこる世界を描いた『流血鬼』はコロナ禍を彷彿させるし、高齢化社会や食糧難がテーマの『定年退食』も身につまされます。

出演するキャストのみなさんも軒並み豪華で、まだあと5作品も残っているのかと思うと、興奮で胸が高鳴る〜っ!

ちなみに、個人的に楽しみなのは『定年退食』と『メフィスト惨歌』です。加藤茶さん×井上順さんのかけあいも気になるし、おそらく悪魔を演じるであろう遠藤憲一さんのコミカルな演技を早く観たい!!!

参照元:NHKTwitter @nhk_dramas
執筆:田端あんじ (c)Pouch