けだるい夏の昼下がりにぴったりなメロウなビート。柔らかな声に乗せて聴こえてきたのは……まさかの「般若心経」!?
SNSで話題を呼んでいる僧侶ラッパーによる『般若心経 現代語訳 rap ver.歌ってみた』。般若心経を、わかりやすい言葉と音楽で発信するYouTube動画です。
かねてから、お経とラップって相性が良さそうだと思っていたけれど、こちらの楽曲も絶妙にクーーール!
【どんな楽曲?】
2020年10月9日にYouTubeに公開された『般若心経 現代語訳 rap ver.歌ってみた』。
今の時代を生きるヒントは仏教にある。だけど堅苦しいイメージは否めない……もっとキャッチーに仏教を発信する人がいてもいいのに!
そんな発想のもと生まれた本楽曲では、仏教の中でもメジャーな存在である般若心経にスポットを当てています。
【センスの塊だ】
リリックを手がけたのは、僧侶でありティックトッカー(TikToker)、ラッパー、起業家と既存の枠にとらわれることなく活躍している古溪光大(ふるたに こうだい)さんです。
般若心経の出だしにある、
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時
(かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみったじ)
照見五蘊皆空 度一切苦厄
(しょうけんごおんかいくう どいっさいくやく)
こちらの大まかな意味は、
「肉体も精神も “空(くう=どこにも存在しない)” とわかり、あらゆる苦悩を克服した」なのですが……僧侶ラッパー・ふるたに流に現代語訳すると
「苦しみ 辛さ 悲しみ 全部 幻 思い出す なけなし あの時の ワンシーン」
となるわけです!
この絶妙な現代語訳に、オリジナルのラップや歌詞をプラスすることで、より深く般若心経を理解することが可能に。聴けば聴くほど、センスしかないよ……!
【書籍も出たよ!】
なにかと生きづらい現代。今悩んだり、苦しんだりしている人に届けたいーーー。
そんな思いも込められた『般若心経 現代語訳 rap ver.歌ってみた』。現世の苦しみから解放されて、安らかに生きていくためにはどうしたらいいか伝える般若心経は、まさしく打ってつけのテーマです。
2023年8月2日には、古谷さんの半生と問答集をつづった書籍『君と僕と諸行無常と。TikTok僧侶の幸福論』(徳間書店 税込み1980円)を発売。
古溪さんについてもっと知りたい人、仏教を深掘りしたい人、人生の答えが欲しい人……いろんな人に刺さりそうな1冊です!
参照元:YouTube、徳間書店、楽天、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
コメントをどうぞ