台湾旅行での楽しみのひとつが、食べ歩き! 特に屋台がずらっと並ぶ夜市を歩いていると、現地の熱気を感じてワクワクするんですよね。
このシリーズでは、台湾に詳しい筆者が夜市でぜひおすすめしたい屋台グルメを、最新の取材情報を元に詳しく紹介していきます。
今回ご紹介するのは、骨付き豚肉がドーンと入った真っ黒な「薬膳スープ」。
“薬膳” ってクセがあるんじゃない……?とためらってしまうかもしれませんが、台北の巨大夜市・士林夜市(シーリンイエシー)の人気店は、ひと味違うんですっ。
【薬膳スープを食べるならココ!】
訪れたのは、鮮やかな黄色い看板は、遠くからでも目を引く「海友十全排骨(ハイヨウシーチュエンパイグー)」。台北の「士林夜市」にあります。
台湾で薬膳スープを味わえるお店は多くありますが、同店は5年連続で台北ミシュランビブグルマンに選ばれた人気店です。
混んでいるときは、イートインは向かって右側に、テイクアウトは左側にできている列に並びましょう。すでに何人か並んでいたとしても、テーブル席がたくさんあり回転もはやいので、思ったよりかは待たずに入店できると思いますよ!
店内の壁には、訪れた有名人の写真や、これまでに紹介された観光雑誌やテレビ、獲得した賞などが所狭しと飾られていました。
【どんなメニューがあるの?】
注文は基本的には口頭で。店内の至る所にメニューが掲示されているので指さしで注文できますし、不安であればスマホのメモに打ち込んで注文するとスムーズです。
提供されているメニューは以下の9種類です。
・スペアリブ薬膳スープ(十全藥燉排骨)
・豚のアバラ骨薬膳スープ(十全藥燉肋排)
・ヤギ肉薬膳スープ(十全藥燉羊排)
・鶏もも肉薬膳スープ(十全藥燉雞腿)
・なまず薬膳スープ(十全藥燉土虱)
・ヤギ肉薬膳ソーメン(十全羊肉麵線)
・ルーローハン(魯肉飯)
・汁なしソーメン(乾麵線)
・茹で野菜(燙青菜)
薬膳スープは、スープ自体はどれも同じで中に入っている具材が異なります。
私は今回、人気の「豚のアバラ骨薬膳スープ」を注文。お値段は120元(約571円)でした。
【真っ黒のスープに骨付き豚肉がドーン】
運ばれてきた薬膳スープは、底が見えないくらい真っ黒!! 骨付き豚肉がドーンと豪快に入っていて、迫力があります。
さっそくスープを飲んでみると、見た目からは想像できないくらい優しい味わいで、ほどよい塩気とともに素材からくるであろう奥深い甘さも感じます。
約15種類の漢方を10時間以上煮込んで作られているというだけあって、なんとも深みのあるおいしさ。漢方スープってクセがあると思ってたけど、これはまろやかで飲みやすい~!
お肉も骨からスルッとほぐれてやわらかいのですが、弾力があって食べ応えバツグンでした。
薬膳スープは食べると身体がポカポカしてくるので、冬は特にお客さんでいっぱい。でもこれからは猛暑の予感。まだまだ現地の人は食べるのか気になったので、台湾人の友人に聞いてみたところ……?
「身体を冷やしたくない人は1年中食べるし、夏は冷房を強めにきかせて食べる」
そうです。なるほど〜!
夏バテで食欲がない日にもスープなら食べられそうですよね。
【士林夜市に行ったらぜひ】
士林夜市は台北で最大規模の夜市とあって、屋台が道路の両端にずらりと並んでいます。最寄り駅は台北MRT劍潭駅ですが、同店はMRT士林駅からも徒歩圏内ですよ。
コロナの影響を大きく受けた夜市ですが、2024年5月現在は活気が戻り、多くの観光客でにぎわっていました。
目移りしちゃうくらいたくさんの食べ物がありますが、台湾ならではのディープなグルメ・薬膳スープもぜひ味わってみてほしいです♪
※日本円への換算は、2024年5月現在の情報です。
■今回紹介した店舗の情報
店名:海友十全排骨
住所:台北市士林區大東路49號(Googleマップ)
営業時間:15:00~0:00
定休日:火曜日
撮影・執筆:Yui Imai
Photo:(c)Pouch
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