これまで経験したことがある人も多いかもしれない「隣人トラブル」。特に隣の部屋との距離が近いアパートやマンションは、迷惑をかけたりかけられたりする可能性もより高まりそうです。

今回ご紹介するのは「賃貸物件の隣人トラブル」アンケート調査結果

今後、賃貸物件を選ぶ上で参考になりそうな情報が詰まっていますよ……!

【6割が隣人トラブルを経験】

不動産会社の「アルバリンク(AlbaLink)」が賃貸物件に住んだことがある人500人に対して実施した「賃貸物件の隣人トラブルに関する意識調査」。それによると、63.0%と半数以上の人が「賃貸物件で隣人トラブルに巻き込まれたことがある」と回答したそう。

トラブルの原因は「隣人の出す音がうるさい」(45.6%)がダントツ。以下、「クレームを入れられた」「ゴミに関するマナーが悪い」「隣家からの臭い」「壁を叩かれた」と続きます。

1位となった「音」問題であがったのは、「深夜の騒音。若い子たちが夜集まって飲み会を頻繁にしていた」「子どもが夜中まで走り回ったり叫び声をあげたりして眠れなかった」「隣人が早朝に目覚ましを30分以上鳴らしっぱなしにしていた」などのコメント。

アパートやマンションの集合住宅は壁や床・天井を複数世帯で共有しているため、建材を通してどうしても音が伝わりやすい構造になっています。夜間や早朝の騒音や音楽は、受け取るほうにとっては生活リズムが乱され、ストレスや体調不良など深刻な問題が発生することもあります。

管理会社に相談するなどしても、なかなか改善されなかったり、さらなるトラブルに発展したりといったケースも。

【こんな物件には要注意!】

そこで注目したいのが、アンケートにある「隣人トラブルが起こりやすい賃貸物件の特徴」

「防音性能が低い」(63.2%)が圧倒的1位で、そのほか「家賃が安い」「入れ替わりが激しい」「共用部が汚い」「築年数が古い」「管理体制がずさん」などがランクインしています。

賃貸物件の中には「咳」「目覚ましアラーム」「トイレを流す音」などの一般的な生活音が聞こえるほど壁が薄い物件も。普通に生活しているだけでも隣人トラブルに発展しかねないため、ある程度の防音性は気にすべきだと言えるでしょう。

他についても、「家賃の安さ」は建築コストを抑えるため防音設備が不十分、「入れ替わりが激しい」は住人同士の関係性が希薄になりがち、「共用部が汚い」はモラルやマナーの意識の低下につながる、などが考えられます。

これらを大きく分けると「建物の質」「住む人や管理の状況」となり、隣人トラブルが起こりやすい物件かどうかはこの2点が要(かなめ)となりそうです。

【隣人トラブルを避けるために…】

以上、「賃貸物件の隣人トラブル」アンケート調査結果についてご紹介しました。

隣人は選ぶことができないため「運」のようなところもありますが、物件選びの際に気をつけることで、隣人トラブルの可能性を低くすることはできるかもしれません。

今後、賃貸物件を検討しているという方は、アンケートの「隣人トラブルが起こりやすい賃貸物件の特徴」を参考のひとつにしてみてください!

参照元:プレスリリース訳あり物件買取ナビ
執筆:鷺ノ宮やよい
Photo:ぱくたそ