ガチすぎるアクション俳優としてその名を轟かせている岡田准一さん。

さまざまな武術や格闘技に長けているだけでなく、総合格闘技の修斗＆フィリピンの武術であるカリ・シラット＆ブルース・リーが考案した截拳道（ジークンドー）の師範免許を持つほどのガチっぷり。あまりにもガチすぎて、ファンからも「岡田師範」の愛称で親しまれているほどです。

そんな岡田さんのアクションをたっぷり堪能できる “神作品” が爆誕してしまいました。

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflixドラマ『イクサガミ』を観て、カウチポテトになっちゃお〜！

【あらすじ】

戊辰戦争から10年後。廃刀令により武士たちは刀を取り上げられ、抜け殻のように生きている者もいました。

かつて「人斬り刻舟（こくしゅう）」と呼ばれた伝説の武士・嵯峨愁二郎（さが しゅうじろう）もそのひとり。おまけに、治療費もないのに家族が次々とコレラにかかり、住んでいる村は壊滅寸前にまで追い込まれていたのです。そんなある日のこと、愁二郎は莫大な賞金をかけた武芸大会が開催されることを知ります。

家族のために大会に出ることを決意した愁二郎でしたが……その先に待っていたのは「生き残りをかけた壮絶バトルロワイヤル」だったのです！

【ココが見どころ！】

＜その1：想像を余裕で超えてくるド迫力アクション＞

本作で繰り広げられるバトルロワイヤル＝蠱毒（こどく）。小さな入れ物の中に大量の虫を閉じ込めて共食いさせるかのごとく、武士同士を戦わせる血なまぐさいゲームです。

蠱毒のルールは「最終目的地・東京を目指す」「東海道の各関所を通過しなければならない」「誰にも蠱毒について話してはならない」といったもの。また、ひとりひとり首にかけた木札を1点として、指定された数を集めなければなりません（どういう意味かは察してください）。

本作は1話あたり47分～58分×全6話で構成されているのですが、ほぼ全編にわたって蠱毒にともなうバトルアクションがさく裂しております。

岡田師範が主演・プロデューサー・アクションプランナーを務めているだけあって、それはもうすさまじい。すべてが見どころといっても過言ではありませんが、私が特におすすめしたいのは第5話に出てくる岡田師範×渕上泰志さんによる「殺陣」です。YouTubeで公開されている予告編からもチェックできますが、ぜひ本編で観て。

＜その2：ミステリー要素を秘めたストーリーも秀逸＞

従来の時代劇ではあまり見られなかったダイナミックなアクションもさることながら、本作はストーリーもすこぶるおもしろいんですよ。

そもそも、なぜ「蠱毒」などという怖ろしいゲームが生まれたのか。そして、いったい誰がこのゲームの本当の黒幕なのか―――。また、蠱毒と並行して描かれる、岡田師範演じる愁二郎とその兄弟にまつわる因縁も見逃せません。

兄弟たちを執拗に追いかける「幻刀斎（げんとうさい）」という不気味な人物を演じているのは、まさかの阿部寛さんです。「まさか」という表現を使いたくなるほどの “憑依っぷり” は必見！

＜その3：俳優の使い方、それで合ってる？ 贅沢すぎるキャスティング＞

本作はとにかくキャストが豪華。すでに名前をあげている方々に加えて、清原果耶さん、東出昌大さん、伊藤英明さん、染谷将太さん、二宮和也さん、玉木宏さん、早乙女太一さん、山田孝之さんなどなど、日本を代表する俳優陣が集結しているのですよ。

皆さんのアクションも素晴らしくって、相当練習したのではないかとため息が出ちゃう。東出さんの軽い身のこなし、染谷さんがあやつる弓の超絶技巧、早乙女さんの美しすぎる刀さばき……どれをとってもシビれるう！　また個人的には、ゾクゾクするほど狂気的な演技を見せてくれた伊藤さんと二宮さんにも拍手を送りたいです。

ちなみに、本作では意外な人物があっけなく死にます。そしてラストには隠し玉ともいうべきキャストが登場するんですよ。SNS情報などはなるべくチェックせず、ぜひまっさらな状態で楽しんでください。

【こりゃ確実にシーズン2あるで】

最高にエキサイティングなバトルロワイヤル時代劇として、日本はおろか世界でも話題になっているという『イクサガミ』。本作を鑑賞すると、改めて「岡田准一さんは日本の宝」だということを実感します。

アクションのみならず、時代背景を踏まえた演出、美しい所作も見どころのひとつです。おそらく……というか、確実にシーズン2もあると思うので、いまのうちにチェックしておきましょ♪

■今回紹介した作品

Netflix『イクサガミ』
Netflixで独占配信中

※カウチポテトとは：ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆：田端あんじ (c)Pouch
Photo：Chihoko Ishii ©2024 Netflix, Inc.

▼本記事で触れている「殺陣」のシーンは1:25あたりです