国内外のちいかわファンが喜びに沸いた「ちいかわ初の映画化」のニュース。しかも、ちいかわの作者であるナガノ先生自ら脚本を担当するということで、古参ファンとしては興奮でどうにかなりそうです。

映画では、シリーズ屈指の人気エピソード「セイレーン編(別名:島編)」が描かれるとのこと。

以前からファンのあいだでは「映画化されるなら『セイレーン編』なのでは」とささやかれていたこともあり、やはりきたかとワクワク!

そのいっぽうで「原作を知らない観客をどん底に叩き落としかねない」ともいわれている(ある意味)問題作でもあるので、いろんな気持ちがないまぜになっちゃいます。ああ、心がふたつある~~!!

【どんなおはなし?】

シリーズのなかでも異色作としても知られる「セイレーン編」。ちいかわ公式X(旧Twitter)で約8カ月にわたって連載された、ちいかわ史上まれにみる大長編です。いったいどんなお話なのかというと……?

<あらすじ>

ある日のこと、空から「島でのカンタンな討伐で100倍の報酬をもらおう」と書かれたチラシが降ってきました。しかもそのチラシには「限定島ラーメン、甘いもの・辛いものみんな実質無料」とまで書かれてるッ!

報酬と食べ物につられたハチワレとうさぎは、ちいかわに島へ行くことを提案。ラッコ先生も誘って島へ向かったところ、島民たちからご馳走をふるまわれて大歓迎されます。

けれど、幸せなときは長くは続きませんでした。実はこの島には、あるおそろしい秘密が隠されていたのです。

【セイレーン編の攻略ポイント】

ちいかわといえば「不穏」。かわいい世界観から一変、不穏かつ無慈悲なストーリーが突如ブッ込まれることでもおなじみですが、本作もまさにそれ。おまけにこの作品、読者をゾクゾクさせる「含み」がありすぎるのよ。

ここからはストーリーのネタバレも含まれますのでご注意ください。

■注目ポイント①:なぜセイレーンは島民を襲い続けているのか

島では、島民がちょくちょく行方不明になっていました。犯人は島の近くの海に暮らす「セイレーン」なのだけど……ただやみくもに襲っているわけではなくて。

■注目ポイント②:疑惑のふたり

実はセイレーンは「仲間の人魚を食べてしまった犯人」に制裁を下すため島民を襲い続けていました。犯人は誰だかわからない、だから全員を襲っていくしかないという理論ですね。

あやしいのは、島民の仲よしコンビ。なぜならば、ふたりの部屋に置いてあった本に「人魚を食べると『永遠のいのち』を得られる」と書かれていたから……。

■注目ポイント③:タンサン

人魚を食べて「永遠のいのち」を得ると、いったいどうなるのでしょうか。ヒントはずばり「タンサン」です。

通常よりも火力強めなミステリアスなストーリー。おまけに、物語のカギを握っているセイレーンは

・「人魚を食べるとカラダに『なにか』ができる」
・なにかがある者=犯人を見つけたら「カラダぴったりのオリに入れて深くてくら~いとこで『永遠のいのち』を味わってもらう」

といった発言もしておりまして、連載当時ファンのあいだでは、さまざまな考察が飛び交う事態となりました。

【キャスト総出演+島二郎も出るよ】

と、ここまで不穏なシーンにばかり言及してしまいましたが、「セイレーン編」にはこんなお楽しみもあるのッ!

・モモンガやシーサーちゃん、くりまんじゅう先輩も! ちいかわオールキャストが出演
・待望の新キャラ・カニちゃん(古本屋さん)大活躍
・ちいかわ&ハチワレの覚醒
・みんな大好き「島二郎」のスクリーンデビュー

原作ファンに愛されまくっている「島二郎」。ちいかわたちのようにかわいいキャラではありませんが(失礼)漢気を感じさせてくれる頼れるキャラクターです。彼のスクリーンデビューをみんなで見守りましょうね。

ちいかわ初となる劇場版『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』は2026年夏公開。

ちなみに、原作となったセイレーン編は、ナガノ先生が映画のために執筆した(!)おはなしなのだそうです。連載当時は、そんな予兆を全く感じなかったのに……ナガノ先生は本当におそろしい人だわ。

参考リンク:講談社Amazon楽天ブックス
執筆・撮影:田端あんじ
Photo:(c)Pouch