中国やインド、ポルトガルやフランス、そして日本料理など、各国の食文化の影響を受けて発展してきた「タイ料理」。今ではインド料理に次ぐエスニック料理の定番といっても過言ではないかもしれません。ポーチ編集部の辛口覆面調査隊が訪れた『EATS and MEETS Cay』は、タイ料理の知名度がまだ低かった1985年にオープンしたタイ料理の草分け的なレストラン。同店の元スタッフによれば、「開店当時、日本では珍しかった本格タイ料理のお店で、料理と音楽を楽しめる大人の遊び場だった」そうです。今でもこの遊び場は健在!? なのでしょうか?

レストランは複合施設『スパイラル』の地下1階にあり、表参道駅から徒歩1分というアクセスにも便利な場所にあります。店内はライブステージ、バーカウンター、ソファ席、テーブル席などを設けたかなり広々とした造りになっています。

取材に出かけたのは、メキシコがテーマのイベントが行われている日でした。飲食をしながらメキシコ人DJによるプレイを楽しめるとのことで、チャージ料を500円支払いました(通常の日にチャージはかかりません)。イベント時にはタイ料理に加え、イベントに合わせた料理を提供しているそうです。ちなみにこの日はメキシカンフードが多数。

音楽にはやっぱりお酒が欠かせません。こちらのお店では、メニューに載っていないカクテルも作ってくれるそうなので、タイを代表する果物のひとつであるマンゴーをふんだんに使用した『マンゴーダイキリ』(1000円)をオーダーしてみました。マンゴーが大変甘く、フルーティーです。マンゴーではないやわらかな酸味は「クランベリーが入っているから」とのこと。アルコールの量は好みにより調節してもらえます。

●『イカとレモングラスのサラダ』(1350円)

サラダを一口頬張れば、生のレモングラスの香りが口中に広がり、大変爽やか。ナンプラーとレモングラスの相性のよさを感じます。やわらかくてぷりぷりした食感のイカと、揚げたガーリック、野菜、刻んだレモングラスの食感のコントラストが楽しい1品。

●『ライスペーパーの生春巻き』(950円)

生春巻きはベトナムの料理ですが、口安めにぴったりだということでオーダー。この生春巻きは完全に『EATS and MEETS Cay』スタイルで、ナムル風のもやしをバジルで巻いたものがぎっしり詰まっており、トッピングには大根とニンジンのナマス風ナムル。ソースはなく、そのまま食べます。ごま油の香りがよく、韓国料理のような味わいです。

Part2では、料理2品とフレンチレストラン顔負けのデザート、ベトナムコーヒーをレビューします。

【お店のデータ】
店名: 『EATS and MEETS Cay』(いーつ・あんど・みーつ・かい)
住所:東京都港区南青山5-6-23 SPIRAL B1
電話:03-3498-5790
営業時間 :11:30~17:00(ランチ)/17:00~24:00(ディナー) 
定休日: 日曜日
交通アクセス:地下鉄千代田線、銀座線、半蔵門線表参道駅 B1出口 徒歩1分
ウェブサイトhttp://www.spiral.co.jp/f_guide/cay/index.html