手のひらの上に乗る小さな豆本。今、その豆本のコレクターが増えていて、作り方を学ぶためのワークショップが各地で開催されています。

4月27日から29日、手づくり体験型コーナーが充実した「日本ホビーショー」が、東京都江東区にある巨大展示場・東京ビッグサイトで開催されました(日本ホビー協会主催)。豆本が大好きな記者も、30分で豆本を完成させるワークショップに参加してきました!

豆本ワークショップでは、講師の赤井都さんの著書『そのまま豆本』(河出書房新社)のなかから、ひとつが教材となりました。『そのまま豆本』は、ページのなかに印刷された本文や表紙を切り抜き、のりや糸を使って17作品の豆本を作る本です。

さっそく、豆本の作り方をご紹介します。とても簡単に作れるので、皆さんも自分だけの「オリジナル豆本」を作ってみてはいかがですか?

【用意するもの】

・ハサミ

・カッターナイフ

・定規

・キリ

・製本のための紙(好みのサイズの線を引いておく/表紙は内紙よりも1センチ程大きめに)

1、本文の切り抜き

カッターを使って、ページから本文を切り抜きます。刃が整えてあるので、「カッターを持つ手には力を入れず、横に滑らせるだけ」と赤井さん。

2、製本者と製本年月日を記入

名前と日付を、最初か最後の方のページに記入しておきましょう。いわゆる書籍でいうところの奥付です。左上から右下にかけてページを重ね、クリップで留めておきます。

3、表紙の作成

表紙は、山折り・谷折りの点線に沿ってヘラで筋を入れてから、切り抜きます。

4、本文の作成

クリップで留めた本文ページを半分に折り、折れた中央の線部分(のど)に、3個所の印を付け、目打ちで穴を開けます。次に針で糸を通し、最後は裏返して固結び。

5、豆本の完成

表紙と本文を接着すれば、豆本の完成です。

雑談を交えながら、5分オーバーの35分で参加者全員の豆本が完成しました。それぞれのページには、自分だけのこだわりを盛り込めるので1度作ると没頭してしまいます。何より、手作りの素朴さが良く出ているのが嬉しい!

豆本ワークショップは各地で開催され、手引き書も多くあるとのこと。豆本を作ってみたいと思っている人は、身近な場所で開催されていないか、調べてみてはいかがでしょうか。

(文=竹内みちまろ)