8月7日に放送されたフジテレビのドラマ「イケメンパラダイス2011」のなかで、主演のAKBの前田敦子が背中に「LITTLE BOY」と書かれた黄色いTシャツを着用していたことがネットで話題になっている。

リトルボーイ (Little Boy)というの は、第二次世界大戦でアメリカ軍が広島市に投下した原子爆弾のコードネーム。奇しくもドラマが放送された前の日6日は、ご存知、広島に原爆が投下された日だ。

これが意図的だったのか、それとも偶然だったのか、もし意図的であればどういう意味があるのかなどは明らかになっていないが、ネットでは次のような激論が交わされている。

「そんな意味があったんか」「仕掛けた人間は悪意を持って意図的にやってのでは?」「意図があろうとなかろうとこれはダメだ」「リトルボーイという言葉には何の罪もない」「あの場面でおじいちゃんがいきなり号泣しだしたのはこういうことだったのか」「フジは一線を越えた」「もしも偶然だとしても広島の方にとってはきつい内容にも思える」「そのうちセシウムさんTシャツでも作るんじゃないか」「Tシャツの色にも注目だ。あれは完全に日本人をバカにしてるよ」「俺の家の前にBIG BOYって店があったんだがこれは原爆と何か関係あるのか?」

などなど、怒りやブラックジョークまでもが飛び交う始末だ。意図的だとすれば、いったいどういう意味でこのTシャツを起用したのだろうか? フジテレビ側にはまったくそのつもりはなくとも、被爆者や原発被災者の気持ちを無視した無神経なものだと思われても仕方がないかもしれない。

(文=ricaco)