築女の皆さん、いかがお過ごしでしょうか？日々、新たな築地のB級グルメ開拓に勤しんでいることと思います。

一方、「築女って何？」という方もいるかと思いますので、まずは築地女子（築女）とは何たるかについて復習しておきましょう。

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【築地女子（つきじ‐じょし）】略称・築女（つきじょ）。築地市場のB級グルメに精通しており、リーズナブルに食欲を満たしたい男子をそっと築地へと誘ってあげる女子のこと。

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さて、男性はどんなとき、女性に対して「離したくはない」とT-BOLAN状態になるのでしょうか？　よく言われるのが、男性の胃袋をつかまえるというもの。そこで今回は、築地女子第2弾として、「築女流・彼のハートと胃袋をがっちりつかんで離さない術」をご紹介したいと思います。いつも彼氏と長続きしないとかうまく行かなくなるなんて方は、騙されたと思って実践してみてください。

たとえば、愛しの彼とディナー中、彼が「明日は大事な会議があってさ」とか「負けられないプレゼンがあるんだ」などと言うことがあると思います。しからばそれは、築女であるあなたの出番。翌朝、彼にカレーを食べてもらいましょう。スパイスがたくさん含まれるカレーには神経を興奮させる作用があり体を目覚めさせるため、ここ一番という日の始まりに食べるにはとっても効果的。大リーガーのイチローさんも朝カレーを食べていたことで有名ですよね！

とはいえ、ココ壱やすき家なんかに行こうものなら、築女の名がすたるというもの。築地市場には市場で働く人たちのために早朝から営業しているカレー屋さんがあるのですから、そこに行くのが正解です。では、今回は老舗のカレー屋「中栄」をご紹介しましょう。

「中栄」に行ったらぜひ注文してほしいメニューが「合いがけ」。辛口インドカレー、甘口ビーフカレー、ハヤシライスの3種の中から2種類を選ぶ、なんとも贅沢なカレーです。しかもこれで600円！　お皿からはみ出しそう、なのにはみ出さない絶妙のバランス。モリモリの白いご飯となみなみと注がれたルーに笑顔がこぼれます。オーダーして驚くほどの早さで出てくるので、忙しい朝にもピッタリです。

記者はこの日、インドカレーとビーフカレーの合いがけにしましたが、ただ辛さが違うだけでなく、ちゃんと味わいも違う。2種類の味を楽しめるので途中で飽きることがありません。しかも、脇に添えられたキャベツ！これがシャキシャキしていて、カレーにからめて食べるとさっぱりして絶妙なのです。このキャベツこそ、寝起きに食べても不思議とどんどんと食が進む秘密であり、「中栄」の真骨頂でもあるのです。

注意したいのは、カップルで行っても「合いがけで愛がけ～」などとイチャついたり食べさせあいっこなどは断じてしないこと。郷に入っては郷に従え。その場の空気感を把握することも大事です。間合いを読んで、さっと食べてさっと出ていく。これが築女のたしなみと言えましょう。

お店を出たら、「中栄」のすぐ近くにある波除神社へ立ち寄ることも忘れずに！　神社の前で手を合わせ「彼のプレゼンがうまく行きますように！」とかなんとか言えば、彼は「健気な子だ」と胸がキュンキュンすることは明白。火打石をカチカチ鳴らして「行ってらっしゃい」とやれば、もう彼のハートをロック・オンです。

そう。彼の胃袋とハートをがっちりつかんで離さない、きっちり仕留めるのが築地女子なのです。

さあ早速、彼のプレゼンやらなんやらのスケジュールを調べてみてください。そして、当日の朝は「中栄」へGO！　築女としての腕の見せ所ですよ。

■店舗情報　中栄
・住所：東京都中央区築地5-2-1 築地卸売市場１号館
・電話番号：03-3541-8749
・営業時間：5:00～14:00
・定休日：日曜・祝日・不定休（築地市場に準ずる）