海外旅行へ出かけた際の楽しみのひとつが美味しいローカルフード探し。ガイドブックであらかじめ食べたいものを品定めしておくのもよいけれど、たまたま注文した料理が大当たりだったときの喜びといったら……。今回は、ポーチ編集部がフィリピンを訪れた際にめぐり合った激ウマ魚料理の話をしたいと思います。

秋の連休を利用してフィリピンへとやってきたポーチ編集部。チェーン系のカフェ『Goldilocks』に入り、腹ごしらえにと魚の詰め物「Rellenong Bangus」の定食セットを頼んでみることにしました。ミートローフのような見た目なのに、魚でできているというから興味をそそられます。一体どんな味がするのでしょう?

定食の内容は、魚の詰め物、ご飯、温かい春雨のサラダ、アイスティー、クッキー入りのチョコレート2コ。値段は160ペソ(約280円)。それほど感動的な見た目ではありませんが、この価格帯のフィリピンの定食では、ちょっぴり豪華な内容といえそうです。

魚の詰め物の中身は、バングスという白身魚をそぼろ状にしたものと細かく刻んだ野菜にレーズン。ほんのり優しいトマトソース味です。今までに食べたどこの国の料理でも味わったことのない複雑な味わいでありながら、ご飯がガツガツ食べたくなる味付けは激ウマ激ウマ激ウマ激ウマ激ウマ!  とにかく激ウマなのです。この理由はおそらく、隠し味にしょう油が使われているからかも知れません。

フィリピンの魚料理に欠かせないバングスは、日本語では「サバヒー」と呼ばれています。スープにしても、グリルにしても、また詰め物にしても万能なフィリピンの大衆魚ですが、インドネシアや台湾などの地域でもよく食されているようですよ。

魚の詰め物「Rellenong Bangus」は、上記の店でなくてもフィリピン料理の店であれば食べることができます。フィリピンへ旅行する際にはチェックしておくとよいかもしれません。

(取材、文、写真=横山ローズ)

▼『Goldilocks』店内の風景

▼同店では洋菓子の製造も行っているため、ケーキや菓子パンなども充実