民間コンサルタント会社『ブランド総合研究所』が2006年から毎年実施している、『地域ブランド調査』。

こちらの調査は、全国各都道府県を「認知度」「魅力」「観光意欲度」「居住意欲度」など72項目の観点から調べたもので、今年2012年度は全国からおよそ3万人の人々が協力したのだそう。そんな大注目のランキングが、去る9月18日に発表されましたよ!

まずは、都道府県別魅力度ランキングからチェックしてみましょう。

北海道、2位以下を大きく引き離しております。2位3位の京都・沖縄は、毎年ランキング上位に入りこんでくる常連組。関東が誇るツートップ、東京・神奈川も予想どおりの健闘ぶりですね。

では同テーマで、市町村別にみるとどうでしょう。

おお、ここでもまたまた北海道強し! ベスト10中になんと4都市がランクインしております。注目すべきは、都道府県別ランキングベスト10内になかった県の都市である、神戸市と金沢市。これぞ、市の持つブランド力の高さなのでしょう。

範囲を広げて上位50位までみてみると、「横浜市(4位)」「鎌倉市(6位)」「箱根町(18位)」「茅ヶ崎市(40位)」「逗子市(45位)」と、神奈川県の5都市が堂々のランクインを果たしており、ここ数年の神奈川人気がみてとれます。「都心からちょっと離れているけどアクセスしやすい」「街のイメージがオシャレ」「海が近い」など、確かに魅力的な要素がふんだんにある神奈川県の躍進ぶりは、誰もが納得の結果かも。

それではここで、反対に人気の無い都道府県もチェックしてみましょう。最下位からの上位5県は……「47位 群馬県」「46位 茨城県」「45位 佐賀県」「44位 栃木県」「43位 福島県」。北関東勢弱いです、弱過ぎます。

ちなみに茨城県は、2009年から連続ワースト1位(今回は1つ順位を上げて免れる)、群馬県は昨年44位だったのにもかかわらず、なぜか最下位に転落してしまったみたい。群馬、自然が豊かでいいところなのに、お隣の長野県は人気あるのに……なぜこんなに人気がないの!? そして、茨城・栃木の北関東組の例年の負けっぷりも悲しいかぎり。これはおそらく、「県が確固としたイメージを打ち出していないから」というブランド戦略の乏しさによるものなのでしょう。

2011年に起きた原発事故もまた、今回のランキングに大きく影響を与えていると考えられます。それは、33位から43位まで落ちるという、福島県の順位の後退ぶりを見れば明らか。特に移住意欲度に関しては、事故前の2010年度は28位だったにもかかわらず、昨年・今年は最下位にまで転落しています。

そのほか東日本大震災が影響していると考えられるのは、宮城県が13位から21位に順位を落としたことと、液状化などの被害を受けた千葉県が14位から20位に後退したこと。震災前・震災後の変化は、上位県にはさほど影響を与えなかったようですが、中盤から下位にかけてのランキングには大きく響いていると言っていいかもしれません。

世相を如実に映した今回のランキング、さてみなさんの出身都道府県の順位はどうでしたか? 

(文=田端あんじ)

参考元:tiiki.jp( http://goo.gl/HsDB6

▼こちらは「食品購入意欲度」ランキング

▼ちなみに震災前、2010年度のランキングはこちら

▼2012年度都道府県別魅力度ランキング完全版がこちら! あなたの出身地は何位だったかな?