アイデアひとつで、被写体の新たな側面を見つけることができるのも、才能のひとつ。

今回みなさまにご紹介するのは、その才能をいかんなく発揮したイギリスの写真家Jason Tozer氏の作品、『Bubbles』です。

一見、「どこかの惑星かしら?」と思わせる、Tozer氏の作品の数々。しかし実はコレ、惑星ではなく、シャボン玉! そうです、Tozer氏は単に、シャボン玉を接写したに過ぎないのです!

ソニーから発売されている『Alpha350』というカメラを使用して撮影されたという、『Bubbles』。被写体は、特別に作りだしたわけでもない、子供が遊びで作るような単なるシャボン玉にすぎません。それなのに、これほど観る者を魅了する力を持っているなんて……。これもすべて、Tozer氏のセンスによるものなのでしょうか。

目の前にあるものに対して、自らが抱くイメージを投影する力。さらにそれを、具現化する力。『Bubbles』は、それらが総合して存在することによってのみ、はじめて生まれる作品です。いつまでも観ていたくなる、不思議な吸引力のある作品ですね。

(文=田端あんじ)

参考元:jasontozer.com( http://goo.gl/x5zFi

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