1985年に発売開始されたシルバニアファミリー。愛らしい動物たちとドールハウスは、今も昔も少女たちの心をつかんで離しません。
もしあなたがかつてその中の一人だったなら、思い出してみてください。あのツヤツヤすべすべの触り心地を。まるで本物の動物のように毛並がそろっていたことを。
今、ネット上で、あの毛並をつくる技術が話題になっています。いささかショッキングですので、心の準備をしてくださいねっ!?
なんと……静電気で毛を生やしているというのです! え? 毛を生やす? もうその時点で目がテンです。生やすって生きものじゃないんですから。しかも静電気ってどういうこと?
何でも高い電圧をかけて人形の毛となる素材側をプラスに帯電させると、人形本体側のマイナスの静電気と引き合って、毛が人形の方へ飛んでいくのだそうです。人形には接着剤が塗られているので、飛んできた毛がくっつく、という仕組みなんだそうですわ。こちらの技術、フロッキー加工とも呼ばれていて、メガネや印鑑ケースの内側などにも使われているそう。なるほどー。あれもビロードが貼られているのではなかったのですね。
この事実をTwitterに投稿した方は、小学館刊行の百科事典「21世紀子ども百科 科学館」で知ったとのこと。その事典には、植毛前のツルッツルのシルバニア人形が写っているのですが……もー言葉を失います。こんなお姿だったのですね。ああ、毛って大事。
毛が大事なのは人も同じ。Twitter上では、静電気による植毛技術が人にも応用できるのではないかと、期待をにじませる声が見うけられます。
「【朗報】静電気で毛が生える」
「わたしも静電気で毛が生えるかな」
「静電気で毛が生える!」
「ほう……静電気で毛が……」
ご、ごめんなさい!! 静電気で人の毛は生えません! 「静電植毛.com」によると、この技術で使う電圧は3万から8万ボルト。電気椅子が2千ボルト前後といいますから、「絶対生やす!」という鉄の意志をもってしても、人間の体には耐えられませんので、ご承知おきを~。
参考元:Twitter
(文=大井たま)
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