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近頃Pouch編集部及びライター界隈で胃腸系の病気が流行っております。

かくいうわたくしも……ヌゥ! 胃が痛い! あれだな、あれ。何か体に優しいものを摂取したいわ。そう、例えば味噌汁とかね。

某日、記者が降り立ったは下町の名残漂う文京区千駄木。目的は居酒屋兆治(ちょうじ)にあるという「味噌汁サワー」の調査である。焼酎を味噌汁で割るなんて店主の狂気……グハッ、心意気を感じる! わかったわ、この調査私が行く!!

 ・サワーは増えに増え150種類以上に。もはや店主も正確な数が分からないという

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兆治は創業28年。「高倉健の映画で『居酒屋兆治』っていうのがあってさー! そこからきてるんだよ! え、俺? ヒロシ」とか言ってしまう店主いかりや氏が、ひとりで切り盛りするこじんまりとした居酒屋であります。

店内には150種類以上のサワーメニューが貼られており、それらを見ていると思わず「お勧めは?」や「○○サワーってどんな味ですか?」と聞きたくなってしまいますが、その類の質問はここでは意味を成しません。

なぜなら、店主いかりや氏いわく「味は自分で想像してね。ていうか俺は飲んだことないから聞かれても困っちゃうんだよね! 適当に増やしてたらこうなっちゃった」から。そういうわけで、おすすめを聞くのは無駄。膨大なメニューから自力で選び自己責任で飲むべし。

ではサワーを4種類紹介。

1. 味噌汁サワー

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「胃腸を労わる」という目的を果たすため味噌汁サワーを注文。ほどなくして、来た来た。冷たい味噌汁というと、あれかな? 「冷汁」みたいなやつかな……ゴクリ……じゃなぁぁぁぁぃ! ノォォォォォォー!!!!!!!!! 「マスター! グラスのなかで味噌汁さんと焼酎さんが大ゲンカしちゃってるぅぅぅ! ん?……ぎゃー! 底にワカメが溜まっとるやないかぁぁぁぁ!」「うふふ、味噌汁だからね」と不敵な笑みを浮かべる店主いかりや氏。味噌汁サワーの完飲には、相当の精神力が必要であることをお伝えしておく。

※「こんだけありゃアタリもハズレもあるでしょー! ガハハ!」ということなので、本当に不味ければ笑顔で「不味い!」と言っても大丈夫な雰囲気である。

2. 綾瀬はるかサワー

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これはもしやあれかな? 爽健○茶で割れって感じ? 上戸彩サワーなるものもあったが、勘の良い方なら何で割るかはもうお気づきのはず。

3. フルーツみつ豆サワー

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あれだけかたくなにオススメを教えてくれなかった店主が、やにわに「こんちゃん! これ飲みなよ!」とススメてきたのがフルーツみつ豆サワー。これは激うま! 本当に激うまでございますよ! 実はさっき店主が缶詰のフルーツみつ豆をグラスにぶち込んで適当にかき混ぜるところ見ちゃったけれど、さすが日本の缶詰! これだけでうまぁぁぁ!

4.  チョコバナナサワー

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一見珍奇な組み合わせだがこれがとんでもなく飲みやすい。どこかのバーで出てきても記者程度の素人なら「いやん、何これ超ぅぅぅぅ美味しいんですけどぉぉ!」とか言っちゃいそうです。なおこれとは別に「チョコサワー」というものも存在するがこれは写真の缶がココア缶になるだけと思われます。

・居酒屋だけどカラオケもできちゃうんだな

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同店はカラオケも完備。毎曲ごとに採点されるため皆にこやかな笑顔を浮かべながらも目が本気(マジ)だったのが印象的でした。記者は松田聖子の「渚のバルコニー」で97点と盛大な拍手を頂戴しやした。ありがたや。そして〆は店主いかりや氏による布施明の「そっとおやすみ」。パパイヤ鈴木のような顔からは想像のつかない甘い歌声を店内に響かせたのでした。聴かせるねぇ。

【結論】
味噌汁サワーなんて、きっと狂気の沙汰……という記者の思い込みは今ここで撤回したいと思います。店主いかりや氏はジョークが大好きな気のいいおっちゃんでした。なお兆治のサワーは一律400円(女性は300円)とリーズナブル。料理メニューも充実・朝7時まで営業という頼もしい店でした。 (ってあらやだ! すっかり元気になっちゃったわ!)

店舗情報「居酒屋 兆治」
住所:東京都文京区千駄木3-31-15
アクセス:東京メトロ千駄木駅から、徒歩5分
電話番号:03-3823-6962
営業時間:19:00~翌7:00

取材協力:居酒屋 兆治
取材・撮影・執筆=井上こん(c)Pouch

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▼中には朝8時までカラオケする人もいるとか……

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▼やたらトイレを勧めてくると思ったら

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▼こういうことだった

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▼ギンナン(400円)

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▼山芋千切り(250円)

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▼いかりや氏は一見客にも優しかった

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