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以前、Pouchで「お麩」のすばらしさについて再認識する記事を書いた記者(私)。そして今回、またまたスゴイ伝統食品と出会ってしまいました!

その伝統食品とは……油あげ! それも普通の油あげではなく、愛媛県の特産品である「松山あげ」!! 四国地方の方にはきっと馴染みがあるものなのでしょうが、関西生まれ・関西育ち、現在は東京に住む記者にとって「松山あげ」はあまりに衝撃的なものでした。

とにかく味、食感、保存方法、そのすべてが新感覚! 「こんなすごいミラクルフード、よくぞ作り出しましたな!」とグルメ通気取りで感心したいたら……えぇーーーっ、これって100年以上も昔から松山にあるのーーーーっ!?

松山あげを販売している程野商店は創業明治15年。松山の地で130年も愛されてきたこの伝統食品、特徴は大きく挙げると次の3つ。

その1:常温で90日保存OK!
普通はスーパーの冷蔵コーナーに置いてある油あげ。家でも冷蔵庫で保存しますよね? 賞味期限も製造から1週間程度が普通。けれど松山あげはなんと90日程度、常温保存が可能!

その2:油抜き不要
油あげを調理するとき、油抜きするのがけっこう面倒くさかったり。けれど、松山あげは油抜きする必要ナシ! 袋から出してそのままお味噌汁に入れちゃってOK。なんて手軽なんでしょう!

その3:独特の見た目とフワフワ食感
これはもう食べてみてとしか言いようがないのですが、一般的な油あげと食感がぜんぜん違うの! もとの見た目、手触りはサクサクしていますが、お汁が染みるとフワフワになって食べるとジュワワーンと柔らかな触感が口の中に広がるのです! これがたまらなくおいしいっ!!

豆腐を3ミリほどにスライスし、ギリギリまで圧縮して水分を取り除き、菜種油で丁寧にあげて作るという「松山あげ」。公式サイトには「良質のタンパク質と油脂を持つ栄養価の高い食品」と書いてありますが、つまり最強のドライフードといえるかもしれません。

私(記者)は家に常備しておいて、お味噌汁の具にパラパラ、お鍋の具にパラパラ、煮物や炒め物の具が足りないときにパラパラ、ととにかくいろんな料理に使っています。あげって意外に和洋中、何にでも合うし、使い勝手いいんですよね!

程野商店の公式サイトを見ると、レシピもいろいろと載っています。クリームスパに豚汁、塩鶏団子鍋などどれもおいしそう! しかし、記者のイチオシは松山あげ丼! いわゆる親子丼の鶏肉を松山あげに変えて作ったものですが、これが本当に絶品! 個人的には親子丼よりもこちらのほうが好みなぐらい。
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保存がきいて使い勝手がよくおいしいと三拍子そろった「松山あげ」。程野商店公式サイトの通販ページなどから購入可能なほか、同じく公式サイトに全国の取り扱い販売店が掲載されているので参照してみて♪

参照元:程野商店
料理・撮影・執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼めちゃお手軽な松山あげ丼。玉ねぎと松山あげをだし汁に入れて煮る→最後に溶き卵をかけてとじたら完成!

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▼玉ねぎ、卵、松山あげと家にあるものでちゃちゃっと作れるのが嬉しい

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▼一般的な油あげとは一線を画すこのサクサク感! でもお汁に染みるとフワフワのジュワ~♪

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