日本の伝統食品でありながら、とにかく地味。およそ主役に使われることなどなく、あってもなくても特に困らないとすら思われがちな食べ物、それがお麩。
そんな陽の目の当たらないお麩に着目し、その魅力に開眼。なんと「お麩研究部」なる部を作ってしまった方がいます。それが、お麩研究部部長・シラサカアサコさん。
現在の部員数は男女あわせて834名! そう、ダイエットをしたい若い女子から家族の健康を気づかう主婦、お麩好きな男子まで、お麩を愛する麩男子・麩女子が急増中なのです!
そして先日、満を持して出版されたのが、シラサカアサコさんとお麩研究部による『お麩ごはん。お麩おやつ』というレシピ本。お麩研究部部長のシラサカさんにお話をうかがってみました。
「本にある66のレシピのうち、イチオシは全部! ……と言いたいところですが(笑)、皆さんにまずは食べてもらいたいひと皿なのが、麸レンチトーストとお麸じゃが。お麩ラザニアは市販のミートソース、ホワイトソースを使うととっても簡単にできて、おもてなし料理にもピッタリ! 板麩をつかったお麩タンタンめんも好きだし、おやつでは生クリームのかわりにお麩と豆腐を使ったお豆麩ショートケーキが最近のお気に入りです」
えー、あの地味なイメージしかないお麩が、そんなにいろいろな料理に使えちゃうの!? 実はお麩はそれ自体にほとんど味がなく、スープや調味料が染み込みやすいので、肉や魚、和洋中、スイーツまでいろんなアレンジが可能なのだとか。しかも栄養価もすぐれているのだから、まさにミラクルフード!
そこで、私(記者)も本を参考にさっそく作ってみました。まずは具に小町麩を使ったお麸グラタン。洋食で麸を使うなんて初体験ですが、思ったより違和感なくチーズやホワイトソースとも相性よい! 野菜や肉のように切る必要がなく手軽に使えるのもいいところです。
お次はシラサカさんもオススメの「麸レンチトースト」。牛乳や卵の液が中まで染み渡ってとってもなめらか! 軽い食感なのでおやつや夜食にもよさそう。付け合せのポタージュもお麩を入れたポター麸。お麩を入れたことで満腹感も倍増です。
……こ、これは私もお麩研究部に入部したくなってきたかも。自分の国に古くから伝わってきた伝統食品、もっと知りたいし、使っていきたいっ!
「毎日お麩を食べよう、でなくてもいいんです。食べる回数を少しだけ増やそう、一時的なブームではなく、定番の食材のひとつとしてお麩が食卓にあがるように。お麩研究部は、そんな活動をしているので、お麩に興味がある方でしたらどなたでも入部していただけますよ」
とシラサカさん。今後の夢はお麩カフェを出すことと、お麩を海外に出すことだそうです。
ここまで読んでお麩研究部に興味を持った皆さん! お麩研究部のホームページに入部届けがありますので、ぜひとも参加してみては? お麩研究部・あさこ食堂によるオリジナル専用麸も好評発売中ですよ♪
参照元:お麩研究部、オリジナル専用麸
(2、3枚目の画像・文=鷺ノ宮やよい/ トップ画像=お麩研究部)
▼『シラサカアサコ+お麩研究部のお麩ごはん。お麩おやつ』
▼シラサカさんのブログより。お麩じゃが
▼お麩ラザニア
▼お豆麩ティラミス
▼お麩研究部・あさこ食堂によるオリジナル専用麸。カラアゲやオフジャガなど作りたい料理に合わせてどうぞ♪
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