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米・南カリフォルニア、モハーヴェ砂漠。こちらのど真ん中にぽつんと置かれているのは……なんとプール!

L.Aから車で数時間、さらに歩いて20分以上も移動した場所に突如出現した、大きさ3.3m×1.5m、無機質な様相のこじんまりとしたプール。周囲に広がる広大な風景に溶け込むわけもなく、ただただ異質、とにかくシュール。さて一体このプール、なんのために作られたんでしょ!?

海外サイト「Los Angeles Times」が報じるところによれば、このプールの名は、「ソーシャルプール」。オーストリアのアーティストAlfredo Barsugliaさんによるインスタレーション作品で、使用料は無料。でもその代わり、この場に辿りつくこと自体が、そりゃあもう困難なんですって!

しかし見方を変えれば、秘密のミッションを遂行しているかのような錯覚を味わえそう。そんな「ソーシャルプール」への気になるルートは次のとおり。

第1のミッションは、「MAK Center for Art and Architecture」という名の美術館にて、プールの鍵を受け取ること。ちなみに鍵は全部で4つ、つまりこの時点で鍵が出払っていたとしたら、プールに行くチャンスを序盤でいきなり失ってしまう、というわけなの。

しかも鍵は受け取り後24時間以内に要返却、教えてもらえるのはプールの位置を示すGPSの座標のみ

とはいえきっと、現地に行けばわかりやすい目印みたいなものがあるはずだよね……と思いきや、そんなものは一切ナシ! フェンスもなければサインもない、コースなんてもちろんあるわけもない。とってもわかりにくい目的地へと、自力でどうにかこうにか辿り着かなければいけない、というスパルタぶりなのであります。

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やっとの思いで現地に到着しても、休んでなどいられません。なぜならプールに入れるよう準備するのは他でもなく自分自身だから! ちなみに水質は太陽エネルギーによるクリーンシステムで一定に保たれているそうなので、この点はご安心くださいね。

この大変ユニークな「ソーシャルプール」を体感できるのは、あり、5月1日から9月30日までの5ヶ月間のみ。冒険心をくすぐられたというあなたはぜひ、トライしてみてはいかがでしょうか。

ただし本当に行くならば、水と帽子は必ず携帯し熱射病にかからないよう備えておくこと。さらにはガラガラヘビとサソリが出るので注意すること、そして決して単独では向かわないこと、以上3点をくれぐれも守るようにしてね! 大自然、絶対に舐めちゃだめだよぉ!

参考元:Los Angeles Times
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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