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若者の活字離れが叫ばれている昨今。現代の本はもとより、明治や大正、昭和の文豪たちの作品などは今どき、読む若者のほうが珍しいのかもしれません。

そもそも「文豪」っていう言葉がなんかアレですよね。固くて近寄りがたい雰囲気。国語の教科書に出てくる夏目漱石や芥川龍之介の写真もめっちゃスカしてるじゃないですか。もっとチャラいカッコして変顔のひとつでもしててくれたら興味を持って読むかもしれないのに。

もし「文豪」と友達で、LINEでつながってたとしたら。もし、LINEで会話するような感覚で小説が読めたら。そしたら昔の文学作品ももっと気軽に読めるかもしれない……。そんな「文豪とメッセンジャー友達だったら小説読むのが捗るんじゃないか的な」発想で生まれた「文豪メッセンジャー」なるネット上のサービスが今、話題を呼んでいます。

使い方は簡単。まず、読みたい小説を青空文庫(日本国内において主に著作権が消滅した文学作品を公開しているインターネット上の電子図書館)で探す。次に「文豪メッセンジャー」サイトの左上の本のアイコンをクリックし、青空文庫の作品URLを入力する。あとは最下部のトークボタンを押せば読み進めることができます。

記者も実際に試してみましたが、ホントにLINEそっくりの画面で面白い! 以下、感じたことです。

・パソコンでも見られますが、楽しむならぜひとも携帯で! そのほうがLINEっぽくて臨場感が段違いです
・小説の会話部分がLINEの吹き出しになるので、「」の多い小説のほうがオススメ
・アイコンにちゃんと文豪の写真が出るのが、文豪と本当に友達になれた気分を味わえる
・途中でいきなり画像やスタンプが入ってきたりするのが、実際のLINEっぽくていい

昔の作品だってイイものはイイ。普段、読書が苦手という方は「文豪メッセンジャー」で文学作品に触れてみては? ある程度の本好きさんもいつもとはひと味違う読み方ができるので、名作や自分の好きな作品を再読してみるのもオススメです。

参照元:文豪メッセンジャー
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

▼iPhoneのSafariで見ると、上のアドレスバーと下のボタンが消えないままなのが少しだけ残念。でも、じゅうぶんLINEの画面さながら

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▼太宰治の『走れメロス』。太宰とLINEで会話してるっぽい気分で読めちゃう!

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▼オサムっちに画像送っちゃお☆

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▼スルーされた……と思ったらなんかアツく語ってきた!

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▼と思ったら、「パチスロ 走れメロス」のスタンプ送ってきたし。ウケルwww

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▼オサムっち、ちゃんと読んでる!? テキトーに返事してるでしょ! プンプン!

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