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アートの世界の奥深さったら半端ない! そして、アートに魂を吹き込むあの情熱も半端ない! 時間を惜しまず、たったひとつの作品に自分の生活そのもの全てを捧げるアーティストのその姿に、アートセンスの欠片もない凡人の私(記者)は脱帽するわけです。気が動転してしまうわけです。

そんな私が今回ご紹介するのは、10年もの歳月を1つのアート作品に捧げたアメリカ人アーティストのお話。じゅ……10年です。10年って言ったら一昔じゃないの! す、すごすぎる……。

実はこの10年もかかった大掛かりアート、アートはアートでも「洞窟アート」という聞いた事こともないワイルドな響きのもの。その名の通り、洞窟そのものを創りあげるのがこちらのアートなのでございます。

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このメッカともいえる洞窟アートを完成させたのが、アメリカ人彫刻アーティストのラ・ポレットさん。愛犬と共に地下に潜り、狂人に変貌することもなく、ただただ10年間ひたすら洞窟を掘り続けたのだそう。「僕にとって手と体を使う労働は、表現の仕方の基盤となるものなんだ」と語るポレットさん。彼が創った洞窟は、アメリカはニューメキシコ州にひっそりと存在しているのだけど、その中に足を踏み入れるとそこはもう洞窟呼ばわりするのが申し訳ないくらいの神々しさ! うん、まさにメッカ! 

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天井から柔らかく降り注ぐ太陽の光は洞窟中に温もりをもたらし、なんとも言えない温かい気持ちに。このスケールのデカすぎるプロジェクトは、ポレットさんがアーティストとして手がける最後のプロジェクトなんだって。それは気合いが入るのもわかるわね。ポレットさんはプロジェクトを完成させた後「この作品は、自然界が織り成す静寂さと美しさを最大に引き出しながら環境と社会に着目したプロジェクトとなっています。それらを通して、ここに訪れる人たちそれぞれにスピリチュアルな面において新たな自分を発見してもらうことが出来れば嬉しいです」とコメント。洞窟並みに言う事がディープだぜ、ポレットさん。

コメントのとおり、自然界が社交の場になることを願って創られたこのメッカは、アート展示会などのイベント会場として使用される予定なのだそう。おっしゃれ〜。ポレットさんの渾身の作であるこの洞窟アートのドキュメンタリー映画も公開されているので、興味のある人は是非是非チェケラッチョ!

参照元:aplus.com
執筆=ヘイリー英里奈 (c)Pouch

▼ポレットさんのドキュメンタリーの予告編も一緒にチェックしてみて!